苫小牧市消防本部(小野勝也消防長)は28日、7月に元中野町で発生した火災で、初期消火や逃げ遅れた男性の人命救助に当たった苫小牧栗林運輸(栗林秀光社長)の従業員田所広宣さん(57)と小町彰さん(46)および、同社に消防長表彰状を授与した。
同本部によると7月10日午後3時ごろ、自社倉庫で作業中だった田所さんは、会社に戻ろうと外に出ると「パンパン」と爆発するような音が聞こえたため、振り返ると近隣の自動車整備工場で火災が起きているのを確認。同僚に119番通報を託し、倉庫から持参した消火器で初期消火に当たった。
その後、工場に隣接する事務所兼共同住宅の2階東側窓から顔を出していた70代男性を発見。屋外階段も燃えていたため、小町さんと協力し自社倉庫からはしごを持ち出し、2階西側窓にはしごを掛けて男性を救い出した。男性にけがはなかったという。
「普段の仕事でもここ一番で判断を迫られる場面はあり、いざという時に体が動いた」と田所さん。小町さんも「早く助けたいという一心で無意識に体が動いた。助けられてよかった」と振り返った。
感謝状は、日頃から火災予防の社内教育に取り組む同社にも授与。小野消防長は「勇気ある行動は、消防が心掛ける『人命最優先』そのもの。功績は非常に大きい」とたたえた。
















