苫小牧市錦西町の北洋大学で25日、市民公開講座が開かれた。むかわ町国保穂別診療所副所長で同大客員教授の香山リカさん(63)が「科学技術と社会―メディア社会と心のあり方」をテーマに講義し、市民ら約30人が受講した。
同日と19、27日の3日間の集中講義。25日は新聞、テレビ、インターネットといったメディアを使いこなし、発信される情報を正しく理解するメディア・リテラシーの身に付け方について語った。
香山さんは1994年にアフリカのルワンダで起きた民族同士の大量虐殺に触れ「やつらはゴキブリだ」「鎌や鉈(なた)を用意しろ」といったラジオの発言をきっかけに虐殺が勃発したと紹介。新型コロナウイルスの感染拡大初期にSNSで「トイレットペーパーが不足する」といった偽情報が流れたことにも言及し、自らの対応を第三者の目線で客観視する「メタ認知」能力を高める重要性を伝えた。
市民らはメモを取るなどし、熱心に聴講。啓北町の主婦(86)は「(香山さんに)会ってみたくて来た。若さがあって、話も面白かった」と満足そうだった。
















