苫小牧港を発着するフェリー4社がまとめたお盆期間(10~20日)の利用状況によると、実数を公表する各社の旅客数は前年実績を上回り、新型コロナウイルス感染拡大後で最多となった。台風7号の影響などで一部が欠航したが、コロナ5類移行後初のお盆休みに、旅客需要は順調に回復した。
商船三井フェリーの苫小牧―大洗(茨城)は前年同期比7・2%増の8028人。内訳は苫小牧発が4・3%増の4058人、苫小牧着が10・2%増の3970人。期間中に近畿地方に上陸した台風7号の影響で往復計8便が欠航したが、コロナ禍の影響を受けた2020年以降のお盆では最多だった。
「コロナ前」の指標となる19年との対比では18・8%減で、同社苫小牧支店は「欠航が1便もなかった19年には届かなかったが、今年は予約の段階から好調だった」と説明。今後に向けて「オフピークの時期にどの程度利用が戻るかで、コロナ禍からの回復が本物か分かる」と展望する。
太平洋フェリーの苫小牧―仙台・名古屋は5%増の1万292人で、内訳は苫小牧発が6・3%増の5456人、苫小牧着が3・9%増の4836人。台風の影響で仙台―名古屋間で一部運休したが、コロナ禍では最多を更新した。
19年対比でも10・5%減にとどまった。予約段階では当初苦戦したというが、徐々に利用が伸びたといい、同社苫小牧営業所は「9月の連休や年末年始に、予約がコロナ禍前の水準に戻れば」と期待する。
新日本海フェリーの苫小牧―秋田・新潟・敦賀(福井)は1・6%増の1万1641人。苫小牧発は1・4%減の5930人だったが、苫小牧着が5%増の5711人と伸びた。19年対比は30・6%減だった。
同社苫小牧支店は「インターハイ(全国高校総合体育大会)の団体客利用で客数が上乗せされた」と分析。秋田・新潟航路は期間中、フェリーのエンジン点検により減便したため、「通常運航であればさらに数字は伸びた」と話す。
苫小牧―八戸(青森)を運航する川崎近海汽船は実数の公表はしていないが、10~15日に夜行便がほぼ満室になるなど好調。同社は「コロナ前に近い水準。台風も一部の便で遅れが出た程度で、客足に影響はなかった」と説明している。
















