青翔中 全道3位、上位チームと互角 中体連野球

胆振代表として奮闘し3位となった青翔=提供

 胆振代表として北海道中学校体育大会第74回北海道中学校軟式野球大会(7月28日~8月1日、滝川市など)で奮闘した苫小牧青翔は、準決勝で平岡中央(札幌)にあと一歩及ばず全国大会進出を逃した。全道上位チームと互角に戦った功績はチーム力の大きな底上げにつながった。
 大会には道内各地の予選を突破した18チームが出場。今季市内外の大会を無敗で臨んだ青翔だったが、延長タイブレークの末に5―7で敗れ3位となった。決勝は平岡中央が3―2で北檜山・瀬棚・大成(桧山)を下し優勝した。
 青翔関係の結果は次の通り。
 ▽準決勝
平岡中央
021100012-7
100003010-5
青 翔
(延長九回、タイブレーク)
(平)竹村、岩永―横山太
(青)高橋、藤川―林
🉁金沢、中山(青)
🉂平沢(平)
 青翔は初回、2死一塁で金沢の適時三塁打で先制。六回には打線が粘りを見せて同点に持ち込んだ。
 ▽3回戦
深 川
000001 ―1
201005x―8
青 翔
    (六回コールド)
(深)鈴木、今井―田口
(青)遠藤、櫻井―林
🉁林(青)
🉂野地(深)
 ▽2回戦
中標津広陵
1010000―2
000003X―3
青 翔
(中)小林、須田―半田
(青)高橋―林
🉁小嶋(中)
🉂南條(中)林(青)

-チームの財産次の世代へ、経験重ね着実に成長
 激闘の末に敗れた青翔。児島監督は「互角の試合であと一本の差が勝敗を分けた。選手の頑張りをたたえたい」と話した。
 シーズンが始まって以来、市内外の公式大会で無敗だった青翔。勢いそのままに2、3回戦を勝ち上がり全国へ着実に歩みを進めた。
 準決勝では粘りの野球を見せて延長タイブレークへ。2点を取られて迎えた九回、1死二、三塁と一打同点のチャンスまで持ち込んだが一本が出なかった。
 熊原(3年)を中心に突き進んだ青翔。「選手同士でぶつかることもあったが、話し合いから改善策を考えて実行するチーム。多くの試合を経験し、長い時間をかけて選手たちが積み上げたものは財産になったと思う」と語った。
 勝負どころで力投した高橋(3年)。「安定した制球が持ち味で登板を重ねるごとに成長を見せた。高橋がマウンドに立つと安心できる―と精神的な支えでもあった」と児島監督も称賛するエースは「自分の力を全て出し切った。守備のみんなを信じて投げ切ることができた」と振り返った。
 4人の投手陣の安定した継投と、力強い打線を武器に全国を目指し挑んだ青翔ナイン。全国舞台はつかめなかったが、高橋は「来年は全道3位を超える成績を目指して後輩たちに頑張ってほしい」と思いを託した。

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