苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)の秋サケ定置網漁は4日、苫小牧港・西港漁港区で初水揚げされた。しけの影響で2日遅れの操業開始で、漁獲量はわずか170・2キロ。近年は不漁傾向が続く中、前年初日と比べて約80キロ減り、初日としては3年連続で1トンを下回った。1キロ当たりの卸値は雌が1023円、雄が753円だった。
この日は漁船3隻が出漁。漁業者は午前4時半の荷揚げ時間に合わせ、漁船内からクレーンなどを使って次々と魚を揚げたが、肝心の秋サケはまばら。近年の海水温上昇を示すようにブリの幼魚フクラギやサバなどが網に多く掛かり、鮭漁丸の川口俊二船長は「全然良くない。これからに期待するしかない」と厳しい表情を浮かべた。
道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭市)によると、胆振海区(室蘭・地球岬―むかわ)の秋サケ来遊予測数は今季、前年比4・3%減の37万8000匹。ただ、根室やえりも以東など太平洋側の予測数は増加傾向にあるため、同試験場は「悪い数字として捉える必要はない。胆振もここから上昇に転じるのでは」と期待している。
胆振海区の秋サケ定置網漁は9月1日~12月3日。苫小牧漁協は苫小牧沿岸の西側海域に定置網5カ統を設置する権利がある。
















