食べ物や飲み物が気管に入ってしまう誤嚥(ごえん)をテーマに、苫小牧市主催の介護予防講演会が8月31日、市民活動センターで開かれた。65歳以上の市民ら約30人が参加し、お茶やせんべいを口にして誤嚥を疑似体験。スムーズに食べ物をかみ砕き、飲み込むために必要な筋力やトレーニング方法について学んだ。
講師は市内在住の誤嚥ケアインストラクターで、言語聴覚士の森田志保さん。誤嚥は日本人の死因上位になっている肺炎の原因となるケースが多いことを伝え、「命に関わることで、誰にでもリスクがある」と指摘した。
参加者は舌を動かさずにせんべいをかんだり、唇の端を指で引っ張りながらお茶を飲んだりし、加齢や病気で口の力が衰えると誤嚥が起きやすくなることを実感。お茶を使った誤嚥の疑似体験にも臨んだ。
口や喉の筋力を鍛える方法として、早口言葉の音読やボールを顎の下に挟んで押しつぶすトレーニングが紹介され、参加者は熱心に取り組んだ。
豊川町在住の渡辺時子さん(85)は「誤嚥体験では本当にむせてしまい、改めて怖さを実感した。夫も口の力が落ちているように感じているので、気を付けて生活していきたい」と語った。
















