北海道ブルワリー クラフトビール醸造所着工 併設店舗12日オープン 苫小牧

北海道ブルワリー クラフトビール醸造所着工 
併設店舗12日オープン 苫小牧
先行オープンする店舗のクラフトビール注ぎ口をアピールする高橋社長

 昨年8月に苫小牧市で誕生した会社「北海道ブルワリー」(高橋憲司社長)の地場産クラフトビール醸造事業がいよいよ本格始動を迎える。4日に錦町2で醸造所を「着工」し、年内の完成、年明けの醸造・販売開始を目指す。12日には先行整備していた飲食店を開業する方針で、5~9日夜に関係者を招待してプレオープン。高橋社長(51)は「地域の活性化につながれば」と話している。

 同社は若い発想で地域の産業を創出しようと昨年8月、市内の飲食店や企業の経営者らで設立。地域ブランドのクラフトビール醸造所を意味するブルワリーを社名にし、ヤチヤナギを原料にしたビール醸造を計画してきた。江別市のクラフトビール生産SOCブルーイングで関係者が醸造技術を磨きつつ、昨年からクラフトビールを実際に醸造。アイヌ語で神を意味するカムイとヤチヤナギの英国名を掛けて「カムイゲイル」と名付けてイベントなどで販売し、醸造所と飲食店を併設する「北海道ブルワリー&ビアキッチン」の建設準備を進めてきた。

 醸造所は鉄骨造り平屋建て約80平方メートルで、原料モルトを砕く機械ミルや、それを糖化させる醸造設備、熟成させるための500リットル級貯蔵タンク六つなどを導入する。総事業費は非公表だが、国の補助金約4000万円を活用。4日に建設事業に着手し、11月末までの完成を目指す。仕込みから商品化まで約1カ月かかる見込みで、来春までに販売開始にこぎ着けたい考え。350ミリリットル缶で商品化し、開始当初は醸造量年1万3000リットルが目標。

 店舗は先行して12日にオープンする。醸造所建設予定地に併設する3階建てビル(旧黒船亭)の1階部分約100平方メートルを使い、約40人入場できるバーとして開業。今年は7~8月に江別で「カムイゲイル」200リットルを醸造済みで、275ミリリットルを650円、400ミリリットルを840円で提供する。高橋社長は「ヤチヤナギの独特な香りと味わい。軽やかな甘味と酸味で、普通のビールが飲めない人も、飲みやすい仕上がり」とPRする。5~9日に関係者らを招待する「プレオープンレセプション」を開く。12日以降、午後5~10時に営業し、定休日は日・月曜。

 高橋社長は「資材高騰の影響などで、ここまで時間がかかった」と振り返り「初の事業で分からないことも多いが、地域のオリジナリティーある食材に付加価値を付けて商品化したい」と意欲。「まずはバーで地元ビールの魅力を発信し、来年からは出来たてのクラフトビールを味わってもらう。窓を広く取って周りから見えるような場所にしたい」と話している。

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