胆振東部地震による山腹崩壊で19人の犠牲者を出した厚真町吉野地区には献花台が設けられた。6日は早朝から遺族や町民らが訪れ、犠牲者の冥福を祈り手を合わせた。
実家のある同町高丘地区で知り合いを亡くした本郷地区の山城裕美さん(51)は「5年経過したんだという気持ちと、ついこの間のような感じがあり、長いようで短かった」と振り返る。「(亡くなった知人の)顔や『元気だったかい』という声を思い出した」と声を詰まらせた。
本郷地区の長橋政徳さん(75)は妻の恵美子さん(73)と共に訪れた。町役場勤務時代の後輩で犠牲になった中川信行さん=当時(62)=と、中田守さん=同(64)=に思いをはせ、「安らかに眠ってほしい」と祈りをささげた。
「2人とも真面目で町民のために頑張っていた。農業系の仕事が長かったので、黄金色に輝く水田を見て喜んでいるのでは」としのび、「山以外の復興はかなり進み、ようやくここまで来た。以前のような自然豊かで穏やかなまちに戻ってほしい」と願っていた。
















