相談体制整備に力 7割弱が処分検討 市空き家所有者アンケート結果まとめる

 苫小牧市は「第2次市空家等対策計画」の策定に向けて行った「空き家所有者等アンケート調査」の結果をまとめた。回答のあった空き家の59%が築40年以上で、空き家になってから3年以上の経過が66%を占めた。市内で増える空き家の多くが有効活用されていない実態が浮き彫りとなり、市は相談しやすい体制の整備や支援制度の周知に力を入れる考えだ。

 アンケートは同計画の策定資料にする目的で4月に実施。市の調査で「居住実態のない可能性が高い」と判断した家屋の所有者や管理人計1450人に調査票を郵送した上、回答を郵送とインターネットで集めた。回答数は631件、回答率は43・5%だった。

 空き家の建築時期は、築40年以上経過の「1980年以前」が最多の59%で、多い順に「81~90年」の19%、「91~2000年」が9%。建物の取得方法は「相続」が51%でほぼ半数だった。

 空き家になってからの経過年数は、「1年以上3年未満」が31%、「3年以上5年未満」が22%、「5年以上10年未満」が23%、「10年以上」が21%。6割超が3年以上たっていた。

 建物を使わなくなった理由は、「転居」が27%、「施設入所」が24%、入居者の退去や建物の老朽化など「その他」が24%。維持管理の頻度は「年に数回」が44%、「全くしていない」が19%。手入れが滞りがちな現状があらわになった。

 今後5年程度で考える活用方法については、「売却か賃貸」が46%、「解体」が21%と、7割弱が処分を考えている一方、「分からない」が21%、「活用予定なし」が8%で3割近くは有効活用の予定がない状況。「売却か賃貸」を選んだ人でも、「まだ何もしていない」が40%に達した。

 ただ、対面、電話、メール対応の常設相談窓口について、「利用したい」との回答が48%。市市民生活課は「売却や賃貸を希望する割合が高いが、市の相談会も単発で参加が難しい状況」と分析しつつ、今年度中に策定する第2次市空家等対策計画を見据え、「所有者が相談しやすい体制の整備、専門家団体と連携した相談体制の強化を図りたい」としている。

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