スズメバチの巣、駆除件数急増 苫小牧

防護服を着て駆除作業に当たる専門業者(ダスキン新明支店提供)

 苫小牧市内でスズメバチの巣の駆除件数が増加している。駆除を行う専門業者には例年の2倍以上の依頼や問い合わせが殺到。10月中旬ごろまでは、スズメバチの活動的な状態が続くため、市や業者は注意を呼び掛けている。

 駆除に対応している北海道防疫サービス苫小牧営業所(新明町)によると、7月の駆除件数は22件で前年同月の7件に比べ3倍。8月は例年20~30件だが今年は67件に上り、前年同月の10件に比べ7倍近くに増えた。多い時は一日に10件近い依頼が来たといい、松平卓也所長は「毎日のように1件以上駆除していた」と話す。8月下旬から9月にかけては攻撃的なケブカスズメバチが多く、「天井裏など目に付きにくいところに巣を作っているケースが多い」という。

 ダスキン新明支店(同)は、昨年は年間を通して数件しかなかった駆除の依頼や問い合わせが、今年は8月だけで10件ほどに上った。いずれも市内や近郊からで「スズメバチがたくさん飛んでいる」「近くに巣があるみたい」といった内容だった。9月に入っても問い合わせが絶えず、沖野臣亮常務は「出入りがしやすく雨に当たらない場所を好むため、(駆除した)半分以上が地面に巣があった」と語る。

 北海道環境管理(明野新町)も6~8月の3カ月間、昨年の約2倍の200件ほどの依頼、問い合わせが舞い込んだという。

 市美術博物館の江崎逸郎学芸員は、増加の理由ははっきりしないとしながらも「暑さが何かしら影響を与えているのかもしれない」と指摘し、「スズメバチの巣は放っておくと爆発的に大きくなる」と警告する。

 市では駆除を行っていないが、担当の環境生活課にも問い合わせが増えており、同課は専門業者を知らせるとともに「巣が大きくなる前に見つけられるよう、物置などは普段から整理整頓に努めてほしい」と促している。

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