次世代半導体製造のラピダス社の千歳進出で半導体分野の人材育成が求められる中、道内の国立4高専は9日、札幌市内のホテルで会見し、半導体に関する新科目を開設して人材育成を強化すると発表した。国立高等専門学校機構の谷口功理事長は「ラピダス社はこれまでにない最高の半導体を造り世界をリードする。高専で学ぶすべてが半導体につながる」と強調した。
半導体とAI(人工知能)・数理データ分野の教員や実験装置がそろう旭川高専は、10月から4、5年生を対象に「半導体概論」の試行授業を開始する。半導体の歴史や素材などについて学ぶ。このほか、電気情報系、制御情報系の学科では深度の高い授業を展開する。
一方、各高専はカリキュラムが異なるため人脈ネットワークを共有したり、各校の特色を反映させたりし順次、授業で展開する方針。
また、産学連携では北海道経済産業局の主導で6月に半導体人材育成等推進協議会が発足しており、道内企業とウェブやインターンシップ等で連携していく。
教員の育成では、半導体教育で先行する九州地区の熊本高専、佐世保高専との教員交流、施設実習を通じて指導力向上を目指す方針。道内外の産業界から講師を迎えて、実務者教員による授業も実施する。
道内高専は、卒業生の6割が道外企業に就職するという。ラピダス社の進出や今後進む見通しの関連産業の集積で半導体人材の需要が見込まれるだけに、各高専が人材の供給を目指す。
















