鈴木直道知事は12日、定例会見を行い、次世代半導体の製造を目指すラピダス(東京)が千歳市の工業団地「千歳美々ワールド」に建設中の工場で、2027年の量産時の下水量が同市の下水処理能力を上回る見込みであることに関し、「必要となる処理場や下水管の規模、処理能力について現在、千歳市と協議を行っている」と説明。「巨額な費用負担が見込まれ、千歳市のみでは対応が困難な状況」と指摘し、「財政支援を国に要望している。引き続き千歳市と協議を進めていく」との姿勢を示した。
半導体は製造過程で何度も洗浄するため、大量の水を使う。ラピダスの27年の本格稼働時の工業用水確保へ向けては、道が設置した有識者懇話会(座長・平本健太北大大学院教授)が水源候補地を検討中。安平川を水源とする苫小牧工業用水道第2施設と千歳川の2案に絞り込まれており、道は10月上旬に候補地を決定する方針だ。
工業用水確保とともにクローズアップしているのが大量の下水処理問題。千歳美々ワールドから直線距離で約7キロ離れ、千歳市が保有する「千歳市浄化センター」の処理能力は日量6万4200立方メートル。現在は平均で日量5万立方メートルを受け入れており、ラピダスの量産時は処理能力を超える見込みだ。
知事は、25年の試作ライン稼働時は「1日当たり4000立方メートルの見込みで、千歳市の既存の下水処理場で処理する計画」とクリアできることを説明。ただ、「27年の本格稼働時の下水道施設の整備計画については、千歳市が主体となって検討を進めている」とし、日量4万立方メートルが必要との一部報道に関しては「ラピダス社から正式に示されたものではない」と否定した。
道としては今後、「技術的な助言や、財政支援を含めた国との調整を行っていく」と述べた。
















