試合通し、IHの魅力体感 小学生スマイルプロジェクトカップ

果敢に攻める苫小牧Bの選手=10日、ネピアアイスアリーナ

 元アイスホッケー女子日本代表の大澤ちほさんによるスマイルプロジェクト主催の「小学生スマイルプロジェクトカップ」が9、10の両日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で開かれ、参加者らが競技を楽しんだ。
 大会には苫小牧をはじめ埼玉、岩手県などから8チームが出場。4チームずつの2グループに分かれてリーグ戦を展開し、同じ順位同士の順位決定戦で優勝を競った。
 苫小牧Aは市内同好会に所属する5年生以下主体、苫小牧Bは女子チームとして参加した。苫小牧Bの吉田優菜(ウトナイ小5年、BLUEサンダーズ)は「得点にたくさん絡むことができた」と笑顔。岩田みなみ(北星小5年、苫小牧Westアイスキング)は「パスやシュートがうまくいった。将来はスマイルジャパンの選手になりたい」と話していた。
 ▽優勝決定戦 埼玉スクールセレクト4―2Mikage IceHockey Academy
 ▽3位決定戦 中日ジュニア7―2苫小牧A
 ▽5位決定戦 苫小牧B6―1KING MONSTERS
 ▽7位決定戦 長野県選抜3―2岩手セレクト

―ジュニア世代育成の好機に
 試合を通してのジュニア世代の強化・育成を―と大会の創出に尽力した大澤さん。「競技に熱い思いを持った方々が集まり、みんなでつくり上げることができた。選手も楽しくプレーしていた。今後も継続的に開催していけたら」と話していた。
 一番の成長につながる「試合」。市内チームで試合の出場時間が少ない選手を軸に今大会のチームを編成した。また、市内高校生のラインズマン体験を通してレフェリーなどの育成にも力を入れた。
 5月中旬からリンクを手配し開催に向けて始動。レッドイーグルス北海道、苫小牧市など多くの協賛、支援もあり、音響や電光掲示板の演出など盛り上がりを見せた。
 大会を終えて「試合を重ねるごとに成長していく選手らの姿を見て、ジュニア世代の育成の大切さを改めて感じた。未来ある選手が全国各地にいることも知ることができ、達成感のある大会だった」と語った。

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