2024年春卒業予定の高校生を対象にした採用活動が16日に解禁される。苫小牧公共職業安定所によると、管内(東胆振1市4町と日高町、平取町)の新規高卒者の求人倍率は7月末現在2.08倍で、前年同月比0.35ポイント増。売り手市場で人材獲得競争が激化する中、高校生側も志望先の内定取得へ面接の練習などに熱が入る。
同職安によると、管内19高校で来年3月に卒業予定の1596人中409人が就職を希望しているのに対し、高卒予定者を対象とした求人数は前年同月比35人増の851人。
産業別の求人数は製造業が最多の195人、次いで建設業172人、医療福祉業の85人と続く。同職安は「進学希望者が増えている」としながら、「高校生の求人倍率はコロナ禍でも常に1倍以上をキープし安定している」と話す。
苫小牧工業高校(諸橋宏明校長)では、3年生219人のうち140人が就職を目指し、その7~8割が製造業を志望する。藤田寛人進路指導部長は昨年よりも進学希望者の割合が高まる中、道外からの求人が50件ほど増えていると指摘。「少子化を背景に求人数は右肩上がり。令和以降で最も多い」と語る。
勤務地については市内や近郊を希望する生徒が多く、依然として地元志向の強さがうかがえるという。
地元の製造業を志望する3年の酒井俊輔さん(17)は、企業の基本理念や求人情報を自らまとめてノートを作り面接練習に励んでおり、「試験当日まで油断せずに頑張りたい」と述べた。道外の通信業への就職を目指す新井田琉駕さん(17)は昨夏から一般教養を含めた試験勉強を重ね、「ベストを尽くしたい」と意気込む。
苫小牧総合経済高校(池田隆校長)は卒業予定者114人中、7割の約80人が就職を希望。職種別では事務職が5割、サービス業が3割を占める。
高取幸生進路指導部長は「コロナ前よりも求人数は多く、特に製造業、サービス業が増えている。市内や近郊の多くの企業はじかに学校を訪れ、売り込むケースが目立つ」と説明。同校では今年度から求人票をデジタル化し、家庭でもタブレット端末などを通じて閲覧できるようにした。
一方で、採用後のミスマッチを防ぐため、応募前の職場見学を生徒に推奨。「売り手市場だからこそ、よく吟味する必要がある」と強調する。
連日、面接練習に励み、18日に第1志望の企業の試験を控える流通経済科3年の藤江果鈴さん(17)は「頭が真っ白にならないよう落ち着いてはきはき話したい」と話す。
苫小牧高等商業学校(猪瀨徹校長)は、生徒の8割以上が就職を希望。「昨年の求人数は12月半ばごろまでで399件だったのが、今年は8月8日時点ですでに381件。おそらく昨年を超えるだろう」(猪瀨校長)と見込んでいる。
















