大気汚染が不整脈起因か

大気汚染が不整脈起因か

 大気汚染物質にさらされると、胸痛などを伴う不整脈を発症する可能性が高まると、中国の研究グループが発表した。

 研究グループは、2015~21年に中国322都市の病院2025施設の救急部門を急性の不整脈症状(胸の痛みや不快感)で受診した患者19万115人(平均年齢64歳)のデータを収集。さらに受診した病院に最も近い観測所から、微小粒子状物質(PM2.5)や二酸化窒素、オゾンなどの大気汚染物質について1時間ごとの濃度データを入手し、両者の関連を分析した。

 その結果、大気汚染物質にさらされてから数時間以内に不整脈のリスクが上昇し、その後24時間高リスク状態が続くことが分かった。大気汚染物質のうち、不整脈との関連が最も強かったのは二酸化窒素で、さらされる量が増えるほど不整脈のリスクも上昇した。

(メディカルトリビューン=時事)

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