マジックショー90歳で現役 苫小牧の平舘さん「体が動くうちは」

マジックショー90歳で現役 苫小牧の平舘さん「体が動くうちは」
夏祭りでマジックショーを披露する平舘さん=8月、柏木町の豊陵公園

 苫小牧市柏木町の青空幼稚園前園長の平舘正彦さん(90)=同町在住=は「卒寿」を迎えた今も、地域や施設のステージでマジックショーを続けている。一瞬にして子どもたちを笑顔にできるマジックの魅力に50代で取りつかれ、現在の持ちネタは100以上。今年も親子連れらで埋まる会場を沸かせてきた。「体が動くうちは続けたい」と情熱が冷める様子はない。

 マジックを始めたのは、自ら創設した青空幼稚園の園長に就任した1989年。園児たちの前で「テレビで見たマジックを見よう見まねでやったら喜ばれ、『またやって』とせがまれた」からだ。

 最初はハンカチ1枚のネタ一つだったが、札幌市のマジックショップに足を運び、購入した道具で練習しながら自分のアイデアも取り入れ、レパートリーを増やしていった。時折、落ち葉や石ころなどを手にした子どもたちから「お菓子にできる?」とリクエストされ、期待に応えるためにも一層、練習に励んだ。

 次第に町内会や福祉施設からの依頼も来るようになった。同園の園長や運営法人理事長は85歳で引退したが、マジックショーは今も現役。コロナ禍前まで年間7~8件のステージをこなし、今年もすでに三つの町内会から依頼を受けた。

 柏木町町内会が8月19日に行った夏祭りでは、30分のステージを任された。新聞紙を折り畳みペットボトルのお茶を出したり、剣をのみ込んで見せたりと20余りのマジックを次々と披露し、大きな拍手を浴びた。

 平舘さんには忘れられない光景がある。ショーを見た子どもたちに「弟子になりたい人」と尋ねると、一斉に「はーい」と手を挙げた。「夢を与え、想像力を刺激するのがマジックの良いところ」と話し、「もう年だと思うこともあるけど、楽しんでくれる人たちのおかげで僕も元気をもらっている」と笑顔を見せた。

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