苫小牧市の空手道場、優至会塚本道場の塚本鉄兵代表と所属選手4人が13日、苫小牧市役所を訪れ、岩倉博文市長に今年度の全国大会での成績や11月の世界大会出場について報告した。岩倉市長は「素晴らしい。今後も活躍に期待したい」とたたえた。
木山耀太(ウトナイ小6年)、山本悠世(厚真高1年)は、6月に行われたオープントーナメント全日本グランドチャンピオン決定戦(大阪)の各学年男子重量級でダブル優勝を果たした。
木山は強豪がひしめく中、初戦から磨きをかけた中段の突きを生かして勝ち進み「応援が力になった。今後も一つ一つの試合を大事にしながら全国制覇を目指したい」と力を込めた。
山本は決勝戦で左手を骨折しながらの好成績で、大きく見せる上段蹴りで相手の隙を突く試合運びを展開。「仲間や先生たちのおかげで勝つことができた。これから全ての大会を制覇できるように頑張りたい」と意気込む。
6月のオープントーナメントウエイト制全日本空手道選手権大会(大阪)では、塚本代表(壮年男子40~49歳重量)、工藤一彦(同軽量)が入賞。延長の末敗れ、4位だった工藤だが「レベルの高い選手が多い中、実力は出し切ることができた。今まで以上に練習に励んでいきたい」とさらなる高みを目指す。
古河原光沙(女子シニア35~44歳軽量)は1月、オープントーナメント全日本極真空手道選手権大会で、全国規模では初めての優勝。セコンドからの動きや技を出すタイミングの指示を忠実に実践して栄冠を勝ち取った。「仲間たちとつらい練習に取り組むことで耐えられた。今後も大会出場時はみんなで好成績を残し、喜びを分かち合いたい」と話した。
工藤、古河原、塚本代表は11月、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となっていた総極真世界空手道選手権大会(静岡)に出場する。
全日本での個人成績は4位にとどまった塚本代表は道場生たちの活躍について「実力以上の力を発揮してくれた。これからも成長し続け、空手の楽しさを伝えられるような人材になってほしい」と評価。その上で「世界大会では道場生の頑張りに結果で応えたい」と闘志をみなぎらせた。

















