アオバト観察は「苫小牧が一等地」 美術博物館で生態テーマに講演会

アオバト観察は「苫小牧が一等地」 美術博物館で生態テーマに講演会
アオバトの生態を解説する松岡さん(提供)

 アオバトの生態をテーマにした講演会が16日、苫小牧市美術博物館で開かれた。講師は自然環境の調査を手掛ける地域環境計画北海道支社生物多様性推進室の松岡和樹さんで、2021年に市内で発見されたアオバトの巣に関する調査内容を報告した。

 市民を対象にした「博物館大学講座」の一環で、受講生72人が出席した。

 アオバトは全国で見られる緑色のハトだがこれまで巣はほとんど見つかっておらず、子育ての様子も詳しく分かっていない野鳥。松岡さんは10年からアオバトに興味を持ち巣を探し続け、20年に釧路、21年に出光興産所有の「出光アッペナイ水源の森林」で発見した。

 講演では、市内で巣を見つけた経緯やひなの世話をするアオバトを写真、動画で紹介。巣立ち後に親鳥がひなを両脇に抱くような姿勢で餌を与える動画については、おそらく世界初で、学会やテレビ番組でも公開したという。

 苫小牧の市街地は、アオバトの繁殖地である森林と海水を飲む海岸に挟まれた場所にあり、観察が容易と指摘。「苫小牧はアオバト観察の一等地と考えている」と述べた。

 今後も生態解明のため調査を続ける予定とし、参加者からは「アオバトが市街地の上を多く飛んでいるのを初めて知った」「普段何気なく見ている鳥の群れをもっとよく見てみたい」といった感想が上がった。

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