道は20日、7月1日現在の2023年度基準地価調査の結果を発表した。住宅地の道内平均価格(1平方メートル当たり)は前年度比2・2%プラスの2万3600円、商業地は2・2%プラスの10万7800円となった。住宅地は3年連続、商業地は2年連続の上昇となった。工業地は物流系の用途が堅調で5年連続の上昇。次世代半導体製造のラピダス(東京)が進出して工場建設が始まった千歳市が住宅地、商業地、工業地とも上昇率は全道トップだった。
調査地点は住宅地725地点、商業地255地点、工業地15地点、林地18地点の計1013地点。
道内で変動率が上昇したのは前年度比5増の32市町村(17・9%)、下落は同7減の136市町村(75・9%)。
住宅地の上昇率1位は千歳市栄町5の3外内。昨年度から10・7ポイント上昇しプラス30・7%で価格は9万8000円。道内順位で同市は3位までを占め、7、8、10位にも入った。全国の順位も1~3位を占めるとともに8、10位にもつけた。これまでの堅調な戸建て住宅需要に加え、ラピダスの進出に伴う雇用や関連企業の進出を見込んで住宅需要が活発化している。
商業地の上昇率1位も千歳市で北栄2の3の9が昨年度から12・6ポイント上昇しプラス30・8%、価格は10万2000円。住宅地同様1~3位を占めたほか、7位にも入った。住宅地の需要増に伴って価格が上昇した。全国ランクでは熊本県大津町(上昇率32・4%)に次ぐ2位となった。
また工業地でも上昇率1位。千歳市泉沢1007の39外が前年比29・4%上昇の8800円で全国は3位だった。
林地の上昇率1位は、後志管内倶知安町旭335の1で前年度比25・9%上昇の1800円。周辺の大規模リゾート開発計画の期待感などの影響。
札幌市の住宅地は、価格水準が高い中央区から割安感のある隣接区などへ需要が拡散して11年連続、商業地も堅調なマンション需要から11年連続の上昇となった。旭川市は、住宅地が利便性の高い地域の需要が堅調で3年連続上昇。商業地は観光需要の回復と再開発事業による活性化で下落から横ばいに転じた。帯広市は、住宅地は利便性が高い地域や低価格帯の土地需要の増大で8年連続、商業地も5年連続で上昇。釧路市は住宅地が利便性の高い地域への需要増大で32年ぶり、商業地も6年ぶりに上昇に転じた。函館市は住宅地で利便性の高い一部地域で上昇したものの26年連続で下落。商業地は4年連続で下落したが、下落幅は縮小した。
住宅地の下落率1位はマイナス8・3%の室蘭市陣屋町4の9の1で価格は6050円。全国は3位の下落率。全国下位10地点のうち8地点を北海道が占めた。商業地の下落率1位は十勝管内足寄町南2条1の16のマイナス7・3%で価格は1万2700円。全国2位だった。
道内住宅地で価格が最も高かったのは札幌市中央区宮ヶ丘2の1の20で前年比3・4%上昇し、36万7000円。1989年から35年連続で全道1位。道内の商業地で価格が最も高かったのは札幌市中央区北3条西2の1の13外で前年比9・3%上昇し470万円。85年から39年連続で全道1位。JR札幌駅周辺の再開発の影響を反映している。





















