第3回定例道議会は19日、本会議を再開して代表質問に入った。鈴木直道知事は2027年に千歳市の工業団地「千歳美々ワールド」で次世代半導体工場の本格稼働を目指すラピダス(東京)の工場用水確保問題について「有識者懇話会が自然環境保全や必要な取水量確保の観点から、水源候補地を千歳川と苫小牧地区工業用水道第2施設(安平川を水源)の2案に絞り込んだ」と説明。今月下旬に開く3回目の会合で「両案の総合的な評価を行っていただく」とし、道としては「有識者の意見を踏まえ、10月上旬に供給方法等の方針を固め、ラピダスや千歳市、国などと必要な調整・検討を迅速に進める」との姿勢を示した。植村真美氏(自民党・道民会議)の質問に答えた。
ラピダスの本格稼働時の下水量が千歳市の下水処理能力を上回る問題は、池端英昭氏(民主・道民連合)が取り上げ、「どのように対応していくのか」と迫った。知事は「千歳市が主体となって、処理場の規模や処理能力などについて検討を進めている」と説明し、道としては「引き続き千歳市と協議を進め、必要な技術的助言や、国との調整を行っていく」と理解を求めた。
池端氏は道が策定作業に着手した「北海道半導体産業振興ビジョン」の考え方や、広域自治体としての道のリーダーシップについてもただした。知事は「ラピダスの立地をチャンスと捉え、オール北海道で目指すべき方向性を共有するため、今後の取り組みの指針となるビジョンを取りまとめる」と強調。「各般の施策を戦略的に取り組むことにより、本道全体の経済活性化と持続的発展につなげる」と述べた。
植村氏は中国の禁輸措置でホタテを中心に打撃を受ける道産食品の海外販路拡大戦略について質問。知事は「11月にASEAN(東南アジア諸国連合)富裕層のショーウインドーとされるシンガポールで百貨店と連携し、道産食品の安全性やおいしさを私自らPRする」と答弁。食品輸出を巡る今後の変化を見極めつつ「道産食品の安全性について、一層丁寧な情報発信に努める」としたほか、多様な輸出先国の市場ニーズの把握や商談機会の提供、輸出に挑戦する事業者の育成など「道産食品の輸出拡大に積極的に取り組んでいく」との姿勢を示した。
















