理容競技大会で苫小牧勢が初優勝  渡利さんと田中さん

全国大会で優勝した渡利さん(左)と田中さん

 札幌市内で19日に開催された第75回全国理容競技大会(全国理容生活衛生同業組合連合会主催)で、第1部門の渡利勇太さん(36)=YUZEN(拓勇東町)=とヘアピース部門の田中穣さん(42)=JENUSE(緑町)=がそれぞれ優勝した。渡利さんは全出場者から2人しか選ばれない内閣総理大臣賞にも輝いた。主要部門での優勝は苫小牧勢で初めて、道内からも23年ぶりの快挙で、業界全体が沸いている。

 1948年から続く業界最高峰の競技大会で、道内開催は2006年以来17年ぶり。今年は全6部門に国内外の総勢200人余りが出場した。

 男性の髪を刈り上げる「フェードスタイル」を競う第1部門には、地区大会を勝ち抜いた実力者62人がエントリー。渡利さんは9回目の全国で「出場は今回が最後」との覚悟で大一番に臨んだ。過去の大会ではあがり過ぎて手が震え、はさみで指を切ったこともあったが、今回は「とても落ち着いてできた」と振り返る。

 感動した花火の色彩を染髪に取り入れ、毛先の処理や苦手だった刈り上げとの接合部にも重ねた練習の成果を発揮し、思い描いた通りの躍動感あるヘアスタイルに仕上げた。競技終了後には「力を出し切れた」と胸が熱くなったという。優勝が発表されると、仲間や恩師、後輩も涙を流して喜んでくれ、「これまでの支えに恩返しができたかな」と喜んだ。

 ヘアピースの装着とカラーの表現を競うヘアピース部門には10人が出場。田中さんはしばらくコンテストから離れていたが、北海道開催と知り一念発起。04年以来、2度目の全国出場となった。遠くから見ても分かるファッション性を追求し「お祭り気分で楽しめた。優勝もでき、挑戦してよかった」と笑顔を見せた。

 道理容生活衛生同業組合苫小牧支部の青野秀博支部長は当日、監視員として2人の競技を見詰めた。「上位に入る実力はあると思っていたが、まさか2人同時に優勝とは。道内の理容業界は大盛り上がり」と感動を隠さない。「多くの人に苫小牧のレベルの高さを知ってもらう機会になった。理容師を目指す人が増えてくれれば」と期待を膨らませる。苫小牧で生まれ育った2人も同じ思いで、渡利さんは「若手の育成や業界の発展に協力したい」と話し、田中さんも「地元を盛り上げていけたら」と意気込んだ。

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