【杭州時事】杭州アジア大会第3日の25日、スケートボードの女子パークで15歳の草木ひなのが金メダルに輝いた。
柔道は女子63キロ級の高市未来(コマツ)と同70キロ級の田中志歩(JR東日本)が優勝。男子73キロ級でパリ五輪代表に決まっている橋本壮市(パーク24)と女子57キロ級の玉置桃(三井住友海上)は銀メダルだった。
男子73キロ級の橋本壮市(パーク24)は決勝で敗れ銀メダル。大会連覇を狙った女子57キロ級の玉置桃(三井住友海上)も2位だった。男子81キロ級の老野祐平(帝京平成大)は3位決定戦で勝った。
競泳の男子50メートル背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が銅メダルを獲得し、女子50メートル背泳ぎも高橋美紀(林テレンプ)が3位に入った。女子の200メートル個人メドレーで16歳の成田実生(金町SC)は4位。大橋悠依(イトマン東進)は6位で、2018年大会に続く表彰台を逃した。男子800メートルリレーの日本(真野、本多、田中、松元)は3位にとどまった。
バレーボールでは、男子の準決勝で日本は中国にストレート負け。3位決定戦に回った。
スケートボード
伸び盛りの15歳草木にとって、実力を示すには格好の舞台。だが、連日の悪天候で十分に練習を積めないまま決勝を迎えた。「ぶっつけ本番だった」と言うが、3本とも100点満点で80点を超える堂々の滑り。国際大会初の金メダルに輝いた。
空中で体を1回転半させる得意技の「540」は、練習で一度も決まらなかった。だが、審査員がこの技に高得点をつけていることを察知し、「これはきた。乗れたら優勝できる」。ランの2本目で挑戦。高さがついた上に、着地も成功。3本目は滑る前に金が確定していたが、さらに攻めて最高得点の88・87点。大きく手を上げて喜んだ。
今年2月の世界選手権で4位に入るなど成長は著しい。パリ五輪の出場権を争う世界ランキングでは現在、東京五輪女王の四十住を抜いて日本勢2番手の3位につける。
パリ五輪予選を兼ねて10月1日に始まる世界選手権(ローマ)を前に、大きな自信と手応えを得た。「この勢いに乗ってパリで優勝できたらいい。そういう気持ちで」。アジアの次は、世界で力を示す。
柔道 田中、ロス五輪目標に 「ぶっつけ本番」で初優勝
▽…女子70キロ級を制した田中は「この舞台で優勝できてよかった」と笑顔を見せた。北朝鮮選手との決勝は投げ技から流れるように抑え込み、合わせ技一本勝ちを収めた。
昨年の世界選手権で試合中に右膝を負傷。手術を受け、長いリハビリ生活を送った。復帰は果たしたものの、今度は左膝を痛めるなど、調子が上がる前に今年の世界選手権を制した新添(自衛隊)がパリ五輪代表に選ばれた。
今後は2028年ロサンゼルス五輪出場を目標に掲げる。25歳は「もう一回、気持ちのエネルギーをためて頑張りたい」と目を輝かせた。
競泳
▽…男子背泳ぎの入江は銀だった100メートルに続き、50メートルでも表彰台に立った。記録的には物足りなく、「悔しいタイム」と振り返った。
前日は中国競泳陣が金メダルを独占。この日はこの種目でワンツーフィニッシュを許した。「(日本競泳陣)全員、中国にすごく引き離されているのを肌で感じられている。悔しいし、銀メダルでおめでとうと言われてはいけない大会」と厳しく捉えた。
卓球
卓球は25日、女子団体の準決勝が行われ、日本は韓国を3―1で退けた。26日の決勝で中国と対戦する。
日本は早田ひな(日本生命)と張本美和(木下アカデミー)がストレート勝ち。平野美宇(木下グループ)は第2試合で田志希に競り負けたが、第4試合で申裕斌を下した。




















