フェンシング加納、日本人対決制しV 自転車・男子 中国下し金  

フェンシング男子エペ個人決勝、古俣聖(左)を攻める加納虹輝=26日、中国・杭州(時事)

 【杭州時事】杭州アジア大会第4日の26日、競泳の男子400メートル個人メドレーで本多灯(イトマン東京)が優勝し、競泳競技3日目にして日本勢に待望の金メダルをもたらした。前回覇者の瀬戸大也(CHARIS&Co●【9d74】)は1秒48差の銀メダルに終わった。

 男子1500メートル自由形の竹田渉瑚(オーエンス)、女子400メートル自由形の小堀倭加(あいおいニッセイ同和損保)が銅メダルを獲得。男子400メートルメドレーリレーの日本(入江、日本、松元、中村)は3位だった。

 フェンシングの男子エペ個人決勝は日本人対決となり、加納虹輝(JAL)が古俣聖(本間組)を下して優勝。この種目での日本勢の金は1978年大会以来、10大会ぶり。

 自転車トラック種目の男子チームスプリントの決勝では日本(長迫、太田、小原)が中国を下して金メダルに輝いた。

 体操男子個人総合の北園丈琉(徳洲会)は銀メダル。卓球女子団体決勝で、日本は0―3で中国に屈して銀メダルだった。第1試合で早田ひな(日本生命)が孫穎莎に1―3で敗れ、平野美宇(木下グループ)は陳夢に2―3で惜敗。最後は張本美和(木下アカデミー)が王曼昱に1―3で屈した。

 柔道は男女計5階級が行われ、決勝に日本勢で唯一勝ち上がった女子78キロ級の高山莉加(三井住友海上)は馬振昭(中国)に敗れて2位だった。同78キロ超級の冨田若春(コマツ)は銅メダル。男子100キロ級のウルフ・アロン(パーク24)、男子100キロ超級の太田彪雅(旭化成)は3位決定戦で敗れた。男子90キロ級の田嶋剛希(パーク24)は2回戦敗退。個人戦を終え、日本の金メダルは女子3個、男子1個だった。

 セーリングは、混合470級で岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)吉岡美帆(ベネッセ)組が金メダルを確定させた。日本連盟によると、大会組織委員会の意向で最終成績はきょう発表される。
 男子は銅 日本、カタールに快勝

 バレーボールは、男子の3位決定戦が行われ、日本はカタールを3―1で下して銅メダルを獲得した。

本多、信念曲げず金
 競技3日目で、競泳日本陣にようやく金メダル第1号が出た。男子400メートル個人メドレー。前回覇者の瀬戸との一騎打ちを制した本多は「やっと一番。ほっとした」。存在感が際立つ地元中国勢を脇に追いやり、喜びに浸った。

 予選は、持ち味のバタフライを「結構流して入れた」と力まずに泳いだ上でトップ通過。得意とは言えない背泳ぎや平泳ぎに課題を感じつつも、本調子ではない瀬戸らを抑えた。

 勢いに乗って臨んだ決勝でも躍動。「大也さんが速かったと思うが、本当に落ち着いていこうと思った」。大舞台で第一人者と競り合う中でも泳ぎを崩さず、最後の50メートルで逆転した。

 今春の日本選手権決勝で出した4分10秒37には及ばないものの、「今回も変わらずベストを狙って頑張っていきたい」と信念を曲げずに挑んだ結果、金メダルが転がり込んできた。

 競泳最終日の29日に控える本命の200メートルバタフライを前に弾みをつけた。「本当にいい調子でこられている。このいい流れを最終日までもっと大きなものにして最後1位を取って終えたい」。息を弾ませた。

女子が銀 卓球
 敵地で挑んだ中国戦。入場の際、日本女子は温かい拍手で迎えられた。これ以上ない盛り上がりとなった一戦で、早田は「今までやってきたこと、自分たちができる技術を出すことができた」。0―3で屈したとはいえ、試合後にうつむく選手はいなかった。

 第2試合で平野が意地を見せた。東京五輪女王の陳夢を相手に、バックハンドの打ち合いで優位に立ち、一時は2―1と追い詰めた。最後は力負けしたものの、「楽しんで試合をすることができた」。自身の成長をかみしめるように、プレーの合間にしばしば笑みを浮かべていた。

 今月上旬のアジア選手権は渡辺監督が「何もできずに負けた」と言うほどの完敗だった。早田は「今までの経験の中で、中国にここまで競れたのは初めて」と手応えを口にする。

 勝負どころで相手に地力の差を見せつけられたのも事実。最終目標のパリ五輪は「健闘」だけでは喜べない。まずは来年2月の世界選手権団体戦までに、今大会の収穫を血肉としたい。

ビーチバレー  意地見せた日本女子 溝江、石井組が決勝進出
 ビーチバレーは26日、女子の準決勝が行われ、溝江明香(トヨタ自動車)石井美樹(湘南ベルマーレ)組はタイのペアに2―1で勝ち、銀メダル以上を確定させた。

ラグビー7人制

 ラグビー7人制は26日、女子決勝で日本は中国に21―22で競り負けた。男子の日本は準決勝で香港に敗れた後、3位決定戦で中国を下した。

 バスケット男子

 バスケットボールは26日、1次リーグが行われ、D組の日本男子はカタールに95―63で快勝し、白星発進した。

ソフトボール 日本がコールド勝ち

 ソフトボールは26日、1次リーグが始まり、A組の日本は香港に12―0で四回コールド勝ちした。

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