アイヌ文化の復興と発展のナショナルセンターとして国が白老町に整備した民族共生象徴空間(ウポポイ)は29日、入場者が開設から累計100万人に達した。エントランス棟でセレモニーが行われ、100万人目の入場者に記念品が贈られた。
セレモニーでは、村木美幸運営本部長や国立アイヌ民族博物館の佐々木史郎館長、職員の代表ら関係者、ウポポイPRキャラクター「トゥレッポん」がずらりと並び、100万人目の入場者を出迎えた。
100万人目は、前橋市の大学職員笠原浩生さん(41)の長女ののかさん(10)。以前アイヌ民族の歌や踊りに触れる機会があり、興味があって訪れたといい「びっくりしたけど、うれしい」と喜んだ。
村木本部長は民族共生象徴空間のアイヌ語の意味を説きながら「互いを知り、思いやり、尊重し合う場としてのウポポイの役割を伝えていくため、さらに魅力向上に尽くす」とあいさつ。ののかさんに非売品のバッグや保温ボトル、トゥレッポんの縫いぐるみなどをプレゼントした。
ウポポイは、新型コロナウイルス禍の影響により2カ月半遅れの2020年7月12日に開設。政府は入場者目標年間100万人を掲げてきたが、コロナの世界的流行に翻弄(ほんろう)され、入場制限や一時休業を強いられた。達成は開設から3年2カ月と18日。
年度別の入場者は、20年度約22万2000人、21年度約19万人、22年度約36万9000人、23年度は8月末までに約17万5000人。今年はコロナの感染症法上5類移行により、国内外からの観光需要が高まり、入場者も増えている。
















