苫小牧勢、勝ち上がる 秋季高校野球室支部予選

Aブロック2回戦〔道栄―大谷室〕5回、仲間の適時打で本塁生還を果たす松尾=9月30日、とましんスタジアム

 第76回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選は9月30日、1日、とましんスタジアム=苫小牧市=でA、Bブロックの2回戦3試合と1回戦1試合が行われ、Aブロックは北海道栄、駒大苫小牧、苫小牧工業、Bブロックは苫小牧東が勝ち上がった。
 ▽Aブロック2回戦
伊達開来
000000000―0
03001101X―6
苫小牧工業
(伊)奥村―鈴木
(苫)岡田、三木田―渡邊
🉁大上、伊勢(苫)
🉂岡田、坂野(苫)
 苫小牧工業は二回、岡田の二塁打などで3点。その後も好機に得点を重ね、完封勝利。
 伊達開来は苫工の投手陣に抑えられ、反撃の糸口をつかめなかった。
 ▽同1回戦
北海道栄
200040000―6
001010010―3
大谷室蘭
(北)小原―高村
(大)松本、秋山、越後屋―渡邉
🉁松尾、木下(北)
🉂松尾(北)工藤希、三浦、冨樫(大)
 北海道栄は初回、松尾の三塁打で2点を先制。五回には打線がつながり4点を挙げて振り切った。
 大谷室蘭は八回、3安打を集めて1点を返したが、反撃届かず。
浦 河
100000000―1
01000024X―7
駒大苫小牧
(浦)佐々木、谷口、高城―岡崎
(駒)辻、寺田―小池
🉁宮崎(駒)
🉂小池(駒)
 駒大苫小牧は八回、敵失に4安打を絡めて4点を奪い突き放した。
 浦河は初回に先制するも逆転を許し完敗。
 ▽Bブロック1回戦
苫小牧東
310200000―6
000000010―1
室蘭栄
(苫)堀、原―竹田
(室)今谷―坂本
🉁高橋(苫)
🉂原、三宅、堀、竹田(苫)
 初回から4安打を集めて3点を先制した苫小牧東がそのまま振り切った。
 室蘭栄は八回、4番住吉が一矢報いる適時打で1点を返すにとどまった。

― 新チーム、「打」光る
 大谷室蘭を6―3で破った道栄。糸瀬監督は「序盤で得点を取ることができて、うまく試合を運べた」と話した。
 夏の全道準優勝から「今年は思い切り(バットを)振れるチームにしていきたい。きょうは松尾がよく振って体現してくれた」と語った。
 この日、長打2本を含め3安打5打点の活躍を見せた松尾は「とにかく思い切りいった」と笑顔で話した。
 初回は直球を右中間に運んで三塁打。五回は左中間への二塁打で打線の起爆剤となった。「ミート力が持ち味。ひたすら打ち込んでフォームの修正にも励んできた」と話した。
 今大会が初のベンチ入り。白老出身、苫小牧西シニア出の松尾(1年)は「夏に先輩方の姿を見てきて、悔しい思いをした。試合でたくさん打って甲子園を目指したい」と活躍を誓った。

―苫東、全員野球で快勝
 室蘭栄に6―1で快勝した苫小牧東。前川監督は「序盤から全員が個々の役割を果たし良い展開をつくれた。夏を経験したメンバーが勝機を見いだしてくれた」と話した。
 我慢の野球―核となる選手がいない中で「全員野球。守備の意識も高く、一つのアウトも丁寧にこなしていた」と振り返った。
 夏に成長を見せて試合をつくれるようになったと前川監督も期待する投手の堀(2年)は「ピンチでも失点0で抑えることができた。リズム良く投げることで攻撃に流れを持っていけた」と語った。
 直球とカットボールを武器に力投する堀。背中につけたエースナンバーに「責任感を感じる。自信を持って堂々と投げていきたい」と話した。
 捕手竹田(2年)とのコミュニケーションは抜群。展開に合わせた配球で「次の試合でもピッチングから試合の流れをつくりたい」と意気込みを語った。

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