苫小牧埠頭グループの大北運輸(苫小牧市晴海町、藤永浩介社長)が、スマートフォンのアプリを活用し、安全運転能力の向上を図っている。8月中旬からゲーム感覚で楽しめるアプリ「BTOC(ビートック)」を取り入れた。全営業所のドライバーと運行管理者約100人が実践しており、「楽しくて何回もしてしまう」「クリアすると達成感がある」などと好評だ。
BTOCは、宮城県のテレビ局仙台放送と東北大加齢医学研究所が共同開発した、遊ぶことで脳の活性化につなげ、交通事故の防止に役立てるスマホのサービス。「脳力」トレーニングの提唱で知られる、同研究所の川島隆太教授が監修した。ミニゲーム4種を入れており、二つの数字で大きい方を素早く当てたり、音楽に合わせて動く標的にタッチしたりする内容。
同社によると、所属ドライバーの平均年齢は54歳と高齢化が進む中、人手不足で新たな雇用も困難な状況。ドライバーの安全運転技能の向上がいっそう求められており、BTOCはシンプルかつ楽しめるだけでなく、費用も100人で月5万円と手軽だったため、活用を決めた。道内では同社が初の導入という。
業務で運転する前の約1分、いずれかのゲームで「遊ぶ」ことを義務付け。一日に2、3回は遊ぶというドライバー新剛史さん(46)は「これまでは運転する前にぼーっとすることもあったが、アプリを始めてなくなった。ゲーム感覚で楽しめ、隙間時間があればやってみようかという気分」と効果を実感。藤永社長(46)は「座学だけでは頭に入らないこともある。アプリを通じて、乗務員の危険予知能力や判断力が楽しみながら向上すれば」と期待している。
















