駒大苫、鵡川が代表決定戦へ 秋季高校大会室蘭支部予選

Aブロック3回戦〔駒大苫―道栄〕4回、スクイズで逆転のホーム生還を果たす駒大苫の小林=5日、とましんスタジアム

 第76回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選は5日、とましんスタジアム=苫小牧市=でAブロックの3回戦2試合が行われ、駒大苫小牧が北海道栄に4―2、鵡川が苫小牧工業に延長十回タイブレークの末に6―5で競り勝ち、ともに代表決定戦に進んだ。
 ▽Aブロック3回戦
北海道栄
020000000―2
00121000X―4
駒大苫小牧
(北)小原、下山―高村
(駒)大原、大槌―小池
🉁下山(北)宮崎(駒)
🉂小林(北)
 駒大苫は四回、1死二、三塁の好機に茶木(2年)がスクイズを成功させ2者が本塁生還。逆転に成功し振り切った。
 道栄は二回、4安打を集めて2点を先制も逆転を許し惜敗。
苫小牧工業
0000000320 ―5
1004000001x―6
鵡 川
(延長十回タイブレーク)
(工)岡田、三木田、桑村―渡邊
(鵡)今富―佐藤
🉁大上(工)
 鵡川は四回、3安打を集め暴投の隙に足も絡めて4点。投手今富(2年)を中心に延長戦を制した。
 苫工は終盤に5点を挙げて延長に持ち込んだが、最後は鵡川に軍配。

―駒大苫、初戦の反省生かす
 道栄との熱戦を制した駒大苫。佐々木監督は「初戦は反省点が多かった。きょうは修正し、締まった入りから戦えた」と振り返った。
 1点を追う四回、茶木(2年)が丁寧にスクイズを決めて2者生還。積極的に仕掛けて逆転に成功した。投手陣も強力な道栄打線を前に力投。大原(同)、エース大槌(同)の継投で最少失点に抑えた。
 監督も期待を寄せる大槌は、大会前に右肘のけがを抱えて久しぶりの登板。死球が重なる場面もあったが、145キロの速球で道栄打線を封じた。「全力で気持ちを込めて投げた。コントロールが甘く、インコースを差しに行ったら抜けてしまって、相手に申し訳なかった」と話した。
 直球と速いスライダーを軸にきっちり抑えた大槌。「エースに憧れて入部した。責任を持って恥ずかしくない投球で次戦も勝ち上がりたい」と闘志を燃やした。

―苫工、前半に流れつかめず
 鵡川にあと一歩届かなかった苫工。平山監督は「前半の流れが悪く、エンジンがかかった時には遅かった」と肩を落とした。
 四回に投手陣が崩れ4失点。厳しい局面、3人目で投げた桑村(2年)がその後九回まで無失点に抑えたが、最後は止められなかった。「前半は足を絡めて二塁を取りたかったが、難しかった。桑村は上出来の投球だった」と話した。
 この日、好投と3安打の活躍を見せた桑村。「悔しい。とにかく点数を取りたくて塁に出ることを考えていた。投球は少しコントロールが悪かったが、気持ちで投げた」と振り返った。
 夏を経験したメンバー7人が残る苫工。監督は「夏の経験が生きてなかった。来春に向けて投手力と全体的なスピードの強化を狙い、練習を重ねていきたい」と総括した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る