苫小牧市内で路線バスを運行する道南バス(室蘭市)は8日、北海道自閉症協会苫小牧分会「あじさいの会」と自閉症の子ども向けの「バス教室」を開く。バスの乗車方法や車内でのマナーをイラストカードを使って分かりやすく伝える。障害児対象の教室は初の試みという。
バス教室は同会の会員親子を対象に、福祉ふれあいセンター(双葉町)で実施。会員が作った絵カードを使い、停留所での待ち方や乗車時、降車時の方法、立ち歩いたり大きな声で話さないなどの車内でのマナーを伝える。本物のバスや停留所で乗車から降車までを実際に体験する時間も設ける。
同社はこれまでも幅広い年代の市民にバスを身近に感じてもらおうと、町内会向けにバス教室を企画。乗車方法やマナーなどを紹介する市の動画作成にも協力してきた。
今年4月、世界自閉症啓発デーの啓発活動に協働で取り組んだことをきっかけに、同会側から自閉症の子ども向けの教室開催を打診。障害特性や年齢を考慮した中身にするべく、話し合いを重ねてきたという。
市が昨年8月に市民を対象に行ったアンケートでは、よく利用する交通手段として「公共交通機関」を選んだ割合が障害のない人で8%にとどまったのに対し、知的障害者は約35%、精神障害者も約15%を占めた。
一方、バスや電車を利用する際、知的障害者の16%、精神障害者の17%が車内外での案内が分かりにくく障壁(バリア)を感じていると回答した。
同会の西尾美紀事務局長は「障害者にとってバスは生活を支える重要な交通手段で親の立場からも、幼いうちからバスの乗り方を身に付けさせたいと感じている。教室開催への協力は本当にありがたい」と語る。
同社の乗務員で、教室担当の門村康弘さんは「大人になって社会に出る上での手助けになれば―という気持ちに加え、障害について理解し、寄り添う姿勢を持つきっかけにしたいと考えた」と強調。「初回を成功させ、今後、他団体の相談にも応じていきたい」と話す。
















