お墓の悩みに一括対応 市、今年度中に相談窓口設置へ

お墓の悩みに一括対応 市、今年度中に相談窓口設置へ

 苫小牧市は今年度中に「お墓の相談窓口」(仮称)を環境生活課に新設する。高丘霊園と高丘第二霊園で墓所の返還が増え、継承者や縁故者がいない無縁墓も発生する中、市民が悩みや相談を寄せやすい体制を整える方針だ。

 相談は開庁時間内(平日午前8時45分~午後5時15分)を予定。これまでも墓関連の相談は環境生活課が受けているが、同課は「市役所に相談をためらう人もいる」と指摘。「お墓について気軽に相談をしてほしい」と広聴活動を強化する狙いから、専門に相談を受ける窓口を設ける。

 窓口では、市民からの「共同墓に入りたい」「墓じまいはいくら掛かるのか」など、お墓にまつわる問い合わせや相談、悩みなどに一括して対応する。市も無縁墓や遺骨の取り扱い、墓じまいについて、市民からさまざまな意見を聞く貴重な機会と捉えており、今後はアンケート実施も含めて、墓じまいのあり方などの検討に役立てる。

 市内の2霊園で墓所の返還は、2020年度128件、21年度78件、22年度198件と一定の水準で推移している。17年度まで年間50件程度だったが、18年度に共同墓の使用が始まってから、返還が増えたという。また、無縁墓は9月末現在、高丘霊園に11件。市は墓の継承者がいなかったり、経済的な理由で墓じまいが難しかったりする人が、今後も増加することを懸念している。

 一方、金融機関のローンを活用して墓じまいをする市民に対し、市が費用を一部助成する「墓所返還支援事業」は21~22年度、利用はゼロだった。墓じまいの増加傾向を反映していない現状に、同課は「検討する方は高齢者が多く、ローンに抵抗を感じているのではないか」と分析している。

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