道内児童虐待5930件 道まとめ 22年度児相対応 8割が小学生以下 警察の通告最多

道内児童虐待5930件 道まとめ 22年度児相対応 8割が小学生以下 警察の通告最多

 道は、道立8児童相談所(児相)の2022年度児童虐待相談対応状況を発表した。相談対応件数は過去最多だった前年度(4020件)に比べ9・4%減の3644件だった。札幌市児相分(2286件)を加えた全道の件数は5930件となり、同じく過去最多だった前年度(6422件)比で7・7%減った。

 道立児相分の相談内容別では、「心理的虐待」が2367件と全体の65%を占めて最多。これに「身体的虐待」(663件)、「ネグレクト(養育の怠慢・拒否)」(573件)、「性的虐待」(41件)が続いた。

 相談の経路別対応では、「警察署」からの通告が1922件(52・7%)と5割を超えた。以下、「児童相談所等」(766件)、「市町村」(276件)、「近隣・知人」(259件)の順。

 主な虐待者は、「実母」が1649件で全体の45・3%を占めて最多。これに「実父」(1508件)、「実父以外の父(養父や母の内縁の夫など)」(375件)が続いた。虐待内容別では、身体的虐待とネグレクトは「実母」、性的虐待は「実父以外の父」、心理的虐待は「実父」の割合が最も高くなっている。

 虐待を受けた子どもの年齢構成は、(1)小学生1287件(2)3歳~就学前894件(3)0歳~3歳未満641件(4)中学生534件(5)高校生・その他288件―の順。0歳から就学前までの子どもの割合が全体の約4割で、小学生以下で約80%を占めている。

 虐待の対応結果では、子どもが在宅のまま保護者に助言指導やカウンセリングを行う「面接指導」が3354件と全体の92%を占めて最多。この他、「施設入所」が90件、「里親等委託」が37件だった。

 虐待に至った要因では、「心または人格の問題」(1493件)がトップ。これに「夫婦間不和」(1298件)、「育児疲れ」(1014件)、「対人関係(近隣・友人・親族)」(420件)、「経済的困難」(418件)が続いた。

 道では今後も、児相と警察との間で虐待事案の情報共有を徹底し「的確・迅速に対応する」方針。さらに医師や弁護士とも緊密に連携し、児相に求められている「医療的機能や法的機能の強化を図りたい」としている。

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