第76回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選は7日、とましんスタジアム=苫小牧市=でA、Bブロックの代表決定戦2試合が行われ、駒大苫小牧が鵡川を9―0の七回コールド、苫小牧中央が苫小牧東を2―0で下し、18日から札幌ドームで開かれる全道大会の切符をつかんだ。
▽Aブロック代表決定戦
駒大苫小牧
2011401―9
0000000―0
鵡 川
(七回コールド)
(駒)大原、大槌―小池
(鵡)今富―佐藤
🉁宮崎(駒)
駒大苫小牧は初回、4番宮崎(2年)の三塁打などで先制。二回以降も勢いそのままに13安打を放ち、コールドで締めた。
鵡川は五回の1死満塁の好機も無得点。4安打と駒大苫投手陣に抑えられた。
▽Bブロック同
苫小牧中央
000010100―2
000000000―0
苫小牧東
(中)渡邉大―日向
(東)石川、堀―竹田
🉁小倉(中)
🉂諏訪(中)神田(東)
苫小牧中央は七回、2死二塁で諏訪(2年)の適時二塁打でダメ押し。先発の渡邉大(1年)が力投を見せて完封した。
苫小牧東は打線が不発。3安打と反撃の糸口つかめず。
―駒大苫、投打で勝負 強さ発揮
投打で勝負強さを見せた駒大苫。佐々木監督は「やれることはやった。いつ何があるか分からないのが新人戦、勝ち切れて良かった」と笑顔を見せた。
3回戦でも活躍を見せた茶木(2年)が、代表決定戦でも好プレーを披露した。
3安打2打点に加え、2盗塁と足も使った。「自分の仕事はバント。仕掛けるときは相手と味方をよく見て判断して、迷わず行動している」と一塁へのバント出塁など職人技を披露した。
下位打線でも点を取れるチームに―。9番を担う茶木は3回戦の道栄戦でもスクイズで2者をかえし「小学校から体が小さく、バントをひたすら練習して磨いた」。
全道に向けて「単打で1点を取れるよう、足を使って盗塁も積極的にしたい。役割を果たして甲子園に向けて一つずつ勝ち上がりたい」と意気込みを話した。
―苫中央、1年生左腕が試合支配
苫東との接戦を制した苫中央。渡邊監督は「疲れる試合だった。1年生のサウスポーに尽きる」と目を細めた。
公式戦初登板を完封勝利で飾った左腕の渡邉大(1年)。力感のないフォームから伸びる球で苫東打線を封じ、冷静な試合運びを見せた。「タイプは違うけど根本悠楓(北海道日本ハムファイターズ)に似ている」と苫中央が輩出した根本をほうふつとさせる存在への期待を語った。
渡邉大は「監督、野手を信じて気持ちで投げた。ピンチの時でも崩れなかったことが良かった」と試合を振り返った。
プロ野球に2投手が入団した苫中央の育成環境に憧れて入学。下半身の強化で「ピッチングに安定性が生まれた」。約130キロの直球の切れが持ち味と話す渡邉大は「4投手いる中で先発を任されてうれしかった。これからも投げる時は強い気持ちを持って全力投球していきたい」と話した。



















