2カ月連続悪化 9月の 道内景況 コスト高を懸念 帝国データ札支店

2カ月連続悪化 9月の 道内景況 コスト高を懸念 帝国データ札支店

 帝国データバンク札幌支店は、9月の道内景気動向調査結果を発表した。景気DI(「良い」と回答した企業の割合から「悪い」とした企業の割合を引いた数値)は前月比1・2ポイント減の43・6となり、2カ月連続で悪化した。インバウンド(訪日外国人旅行者)の復調など個人消費回復に期待感があるものの、各業界ではコスト高への懸念が高まっている。

 全国平均は44・4。北海道は0・8ポイント低く、2カ月連続で全国を下回った。

 業界別では9業界中、農・林・水産、建設、製造、卸売り、運輸・倉庫、サービスの6業界で前月から悪化した。農・林・水産は6・4ポイント下降し30・8となり、業界では最も低い水準に。製造も2・7ポイント減の39・3と40を下回った。

 一方、金融、不動産、小売りの3業界は前月から改善。不動産は1・3ポイント増の52・0となり、景気判断の分かれ目となる50を5カ月連続で上回る水準となっている。

 企業の規模別では、大企業が前月から3・5ポイント減の43・9となり、2カ月連続で悪化した。中小企業も0・7ポイント減の43・6となり、2カ月連続で悪化。中小企業のうち小規模企業は0・9ポイント増の45・0と2カ月ぶりに改善した。大企業と中小企業の格差は0・3ポイントで、前月から2・8ポイント縮小した。

 先行き見通しは、「3カ月後」が44・7(前月調査46・1)、「6カ月後」が44・2(同44・8)、「1年後」が45・8(同45・5)。3指標のうち、「3カ月後」と「6カ月後」が前月調査から悪化し、「1年後」が改善予想だ。

 企業からは「原材料費等の上昇により採算は悪化」(飲食料品・飼料製造業)、「電気代を中心としてコスト増になっている」(飲食料品小売業)といった声が寄せられている。

 同支店では「人手不足をはじめ、物価高による購買意欲低下、さらには中国の対日輸入規制による影響など不安要素は多い」と指摘。道内の今後の景況感は「横ばい傾向が続くだろう」と予想している。

 調査は9月15~30日、道内企業1149社を対象にインターネットで実施。497社から回答を得た。回答率43・3%。

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