増えるエゾシカ対策を 苫小牧市が初会合、課題共有

増えるエゾシカ対策を 苫小牧市が初会合、課題共有
エゾシカ対策について意見を交わす円卓会議

 苫小牧市内でエゾシカに関するトラブルが増えているのを受け、市は11日、市エゾシカ対策円卓会議を市役所で初開催した。地元の農家や猟友会、国、道の関係機関など11機関・団体から約20人が出席。被害の現状や課題を共有し、効果的な対策について話し合った。

 円卓会議はエゾシカを巡る諸問題に抜本的な対策を講じていくことを目的に市が9月、設置要綱を定めた。事務局は市に置き、会合は原則公開。参加メンバーは固定しないという。

 この日の初会合では、苫小牧署が市内でのエゾシカ絡みの交通事故は道内でも突出して多く、9月末時点で前年同期比25件増の220件を数えると報告。過去の事故データ分析によると10月以降に急増し、夕方から夜にかけて植苗、柏原、美沢など郊外で多発しているとした。

 出席者は市内でエゾシカが増殖している実感を共有。捕獲頭数をもっと増やすべきと訴える意見が出たが、胆振総合振興局は道として生息数を抑える頭数管理を計画的に進めていると強調した上、捕獲数を増やすにも「誰が捕獲し、どこで処分するかなど課題がある」と理解を求めた。

 農家からは、郊外でエゾシカ対策の柵を設置する動きが広がることでシカが移動し、街中に新たな被害が生じないかといった懸念の声も上がった。

 円卓会議は今年度内に、もう1回開催予定。市環境衛生部の石黒幸人部長は「関係者が一堂に会する機会がこれまでなかった。互いの取り組みや情報を共有し、効果的な対策につなげたい」と述べた。

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