【ロサンゼルス時事】米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(37)は不本意な形で今季を終えた。シーズン中盤から右肘に違和感があり、8月25日のブルワーズ戦後に負傷者リスト入り。そのままシーズン終了となった。
今季は8勝10敗、防御率4・56の成績。16勝8敗、防御率3・10だった昨季から大きく数字を落とし、開幕前はワールドシリーズ進出が期待されたチームをプレーオフに導けなかった。「どういうシーズンだったか、このオフにきちんと考えたい。いろいろな意見があるだろうが、根拠のある自分なりの意見を出して、次へのプランを立てていきたい」と前向きに話した。
2月にパドレスと2028年までの契約延長が発表された。30代後半の投手としては異例の6年契約だったが、それは球団がダルビッシュの自己管理能力の高さを評価したからこそ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表でも、2月の宮崎合宿から参加することを球団に許可され、チームの精神的支柱となった。
シーズンでは6月9日のロッキーズ戦で、メジャー通算123勝の野茂英雄(元ドジャースなど)に次ぐ日本選手2人目の100勝に到達。8月14日のオリオールズ戦では大リーグ通算1919奪三振として、野茂を抜いて日本勢最多となった。多くの節目を迎えたが、日米通算200勝の金字塔は、あと4勝で来季に持ち越した。
このオフは肘を十分休ませた後、トレーニングを積んでいく。「モチベーションが例年以上にあるわけではないが、仕事に対する責任感はある」とダルビッシュ。来季は巻き返しのシーズンになる。














