苫小牧市、千歳市をはじめとする樽前山(1041メートル)の周辺自治体や警察、消防、気象台などで構成する樽前山火山防災協議会(事務局苫小牧市)は12日、樽前山火口付近を視察する「合同登山」を実施した。毎年春と秋の年2回実施してきたが秋は胆振東部地震や新型コロナウイルスなどの影響で、6年ぶりとなった。
15機関・団体から約50人が参加。一般登山者の立ち入りが制限されている火口原に入り、溶岩ドーム周辺を歩いた。
岩盤の亀裂から噴気が絶え間なく出ていた「A火口」前で、室蘭地方気象台の宇内克成火山防災官は「A火口は樽前山で活動的な火口の一つ。過去には600度を超えたこともあった。現在は300度ほどに落ち着いているが、崖が崩落したこともある」と指摘。「樽前山は1981年が最後の噴火だが温度が高くなったり、地震が増えたりと活発的な火山」と強調した。
一行は現地の写真を撮影したり、噴気の量を確かめながら他の火口や噴気孔、気象台の主な観測点も見て回った。
宇内火山防災官は「活火山の様子を間近で見ることで危険性などを体感してもらえたと思う。有事に備えた対策に役立ててほしい」と話していた。
















