苫小牧市内のアームレスリングチーム「パンプアップ塾」(星山一範塾長)所属の4選手がこのほど、十勝管内の芽室町総合体育館で開催された第35回北海道アームレスリング選手権大会(全日本選手権出場選手代表選考会)に出場し、優勝含め複数人が入賞。全日本大会(11月、東京)の切符をつかんだ。
57キロ以下ライトハンドに出場した佐藤祐太(清水鋼鐵)は6人のトーナメントを制し優勝。スタート直後「相手に力を入れさせない」と速攻を仕掛けて全4試合を楽に勝利した。
過去に全日本5位の経歴を持つ佐藤は「自分の体に引くより、横に倒す攻めが得意。パワーを武器に全日本では家族やチームメートへの感謝を忘れず、応援に結果で応えたい」と意気込みを語った。
86キロ以下ライトハンドに出場の中村剛己は4人のトーナメントで準優勝。感覚を取り戻したい―とけがの手術などで、実に4年ぶりの大会出場で力を示した。
決勝は全日本過去2位の実力者。「傷跡を残したかったが何もできなかった。手首の力の強化など課題を見つけたので、練習を重ねて決勝で戦った相手を追い越したい」と目を輝かせた。
同種目の清川拓磨は3位。初戦で中村との同門対決も「スタートが出遅れて持っていかれた」と一瞬の決着を振り返った。目標にしていた大会なだけに「練習をとにかく重ねるしかない」と話した。
清川明也は6人が出場しトーナメントを展開した86キロ以下レフトハンドに出場して3位。全日本チャンピオンとの一戦では「手首の強さを感じた」と振り返り「トップレベルと対戦できて収穫のある大会だった。一矢報いるくらい強くなってまたリベンジしたい」と飛躍を誓った。
星山塾長は「最初から強かった選手ではなく、日々の努力と場数を経験して成長してきた。これからも勝ち負けではなく、大会を楽しんでさらに強くなってほしい」とたたえた。

















