自動運転バス

自動運転バス

 苫小牧市が9月20日から今月15日まで行った自動運転バス実証事業の取材を続けてきた。12日には初めてJR苫小牧駅前から海の駅ぷらっとみなと市場までバスに乗り込み、利用者の声を聞いた。

 往路と復路に乗車したが、バスはスムーズな動きで走行した。行程の8割は自動運転で、交差点などは人が動かす。時速20キロで、今までの路線バスと同じような感覚でいたが、後方の乗用車が追い抜く光景が目につき、低速であることを実感した。

 停留所からバスの出発時、無理な追い越しをする乗用車を避けようと、自動停止する場面もあった。安全を最優先した対応だったが、一歩間違えると事故の可能性もあった。

 市は、2024年度の冬も実証実験を行う方針。実用化に向け、高額な車両価格や輸送人員、料金設定などクリアすべき課題も多い。さらなる技術革新により、利用者の利便性向上、事業者の運転手不足解消につながることを期待したい。(室)

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