支笏湖漁業協同組合(佐々木義朗組合長)は18日、ヒメマス(チップ)のふ化・増殖事業のための親魚捕獲を同湖岸で始めた。市の支援を受けたチップ資源保護の一環。同日の初水揚げは1121匹で前年同期の82匹の13・7倍に上り、昨年の総捕獲数1043匹も上回った。
支笏湖に面するヒメマスふ化場(千歳市支笏湖温泉)の築港に仕掛けた定置網には、大きく育ったチップがびっしり。勢いよく飛びはね、同漁協や市の職員がたも網で容器に移し、近くの蓄養池まで繰り返し運んだ。初水揚げはここ数年、2桁台にとどまっていたたため、作業する職員らの顔に笑みがこぼれた。
雌と雄に分類し、放流年で異なるひれの状態を調べた結果、雌631匹、雄490匹で、30センチ前後の4年魚が中心。1匹の雌から平均350粒採卵できる見込みで、同漁協の佐藤晴一事務局長は「放流目標の18万5000粒分を初日だけで確保できそう」と喜び、「他の湖から依頼を受けた分も捕獲できるように、この調子で続いてほしい」と期待した。
同漁協は2008年から、ふ化場近くのシリセツナイ川の水を使い、卵から稚魚を育てて放流する事業を開始。親魚の捕獲は生まれた川に戻るチップの習性を生かし、河口付近の築港で毎年10月中旬から1カ月程度行っている。
















