NZと南ア、攻守に優位 21、22日に準決勝

NZと南ア、攻守に優位 21、22日に準決勝

 【パリ時事】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会は20、21日(日本時間21、22日)にパリ郊外サンドニで準決勝が行われる。優勝3度のニュージーランド(NZ)はアルゼンチンの挑戦を受け、連覇を目指す南アフリカは前回準優勝のイングランドと対戦。見どころを探った。

 【アルゼンチン―NZ(20日)】

 NZは優勝候補だったアイルランドとの準々決勝で4点差の勝利。数少ない好機を生かす決定力があり、FWケーンを中心に自陣22メートルラインを突破された後の堅守も光る。地力では勝るだろう。

 アルゼンチンは1次リーグ初戦でイングランドに負けた後、フィジカルの強さとバックスの走力を発揮して勝ち上がってきた。NZからは3年前に初白星を挙げ、昨年は敵地で初めて勝利。攻撃力を生かし、先に得点を奪って接戦に持ち込みたい。

 【イングランド―南アフリカ(21日)】

 南アフリカは準々決勝で開催国フランスを撃破。苦しい時間帯でも守り切れる防御、スクラムの強さ、WTBアレンセとコルビの決定力など数多くの武器を持つ。課題だったSOリボックのプレースキックも安定しつつあり、戦いぶりに隙はない。

 イングランドは苦しみながらも1次リーグから無傷の5連勝。強力FWで重圧をかけ、フォードやファレルの多彩なキックで得点に結び付けてきた。ただ、FWのパワーだけで南アフリカに対抗するのは難しい。バックスに展開するのか、これまでと同じくキックで前進を図るのか。前回決勝の雪辱を果たすには、攻守に精度の高いプレーを続ける必要がある。

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