苫小牧市が主催する官民合同研修会「イクボスのすすめ」が20日、市役所で行われた。市や市内企業から20人が出席し、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事の川島高之さん(59)の講義に耳を傾けた。川島さんは労働時間を減らし、成果も挙がる組織づくりのために必要な視点を解説した。
イクボスは、部下の私生活と仕事の両立を応援し、自らもワーク・ライフ・ソーシャルを満喫しながら組織の目標達成に強い責任感がある上司、経営者を指す。研修会は市男女平等参画都市宣言10周年を記念し、市職員のほか健康経営優良法人認定企業や「市長とジェンダーミーティング」のメンバーを対象に行った。
川島さんは「企業が生き残るには、働きやすさや働きがいが感じられ、人が集まるような職場づくりが必要」と強調。子育て中や病気治療中の人、資格取得に励んでいる人、ボランティア活動に熱心な人―など、さまざまな立場の人が働ける職場をつくることで、創造的で変化に強く、成果も挙げられる組織になることを説明した。
また、自身がイクボスを目指す上で「何よりも部下のやる気を高めることを一番にしてきた」と話し、そのための方法として▽1対1で部下の話を聴く▽管理職ではなく支援職を意識する▽部下の自己決定の機会を増やす▽個々に応じた育成―を挙げた。
このほか、無駄な会議の削減や予定を入れない時間をつくる、仕事の断捨離といった上司側の姿勢や覚悟の重要性も説いた。
同日は課長補佐以上の管理職を対象とした研修会も実施。出席した45人は最後にイクボス宣言を行い、よりよい職場づくりへの決意を固めた。
















