夢の途中と子離れ 石澤(いしざわ)ともみ

夢の途中と子離れ 石澤(いしざわ)ともみ

 私が夢をかなえたいと思ったのは、48歳の時。その時までは、安定した仕事があって平凡に暮らしていけるのが一番だと思っていました。それが、エステサロンを開業したいという夢をかなえると、自分の好きなこと、得意なことで、誰かを幸せにする仕事がしたいと思い始め、今ではいろいろなことに挑戦するようになりました。安定はしていないけど、毎日とても楽しいです。

 学生時代も、正社員やパートで働いていた時代も、「私は何やりたいんだろ? このままでいいの?」と自分に問い掛けては、仕事から離れていました。その頃とは大違いです。

 サロンの開業時、3人のわが子のうち1番上は21歳で、海外に留学し、仕事もしてみたいと言うので背中を押しました。その後、下の2人もその時の夢のために道外の大学へ進学を希望し、同じようにしました。

 昔の私なら、子供が3人とも道外に行くことを応援なんてできなかったと思うし、たとえしてもそれは泣く泣くだったと思います。

 自分がこの年齢で夢をかなえ、さらに新たな仕事にチャレンジする人生へ転換したことで、子供たちの夢も応援できるようになったのです。大きな夢でなくてもいい。やってみたいと望み、努力できるのならやってみたらいい。かなえるにはどうするかを一緒に考えたらいいのだと思えるようになりました。

 心配は尽きず、子離れもなかなかできずにいますが、我慢します! その分、会える時にはなるべく一緒に過ごしたいと思います。

(イベントプロデューサー・苫小牧)

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