ブレイキン 笑顔戻ったAMI 最高峰大会で 女王返り咲き

ブレイキン 笑顔戻ったAMI 最高峰大会で 女王返り咲き
ブレイキン(ブレイクダンス)の世界大会「Red Bull BC One」ワールドファイナルで優勝した女子の湯浅亜実(ダンサー名AMI)=21日、パリ(Dean Treml/Red Bull Content Pull)

 【パリ時事】来年のパリ五輪で初めて実施されるブレイキン(ブレイクダンス)の女子でメダル候補の湯浅亜実(ダンサー名AMI)に笑顔が戻った。21日にパリのローランギャロスで行われた世界最高峰大会「Red Bull BC One」ワールドファイナルを5年ぶりに制し、「一戦一戦に集中できた。自分らしく、楽しく踊れた」。

 16人で争うトーナメントを勝ち上がり、決勝で中国の選手を退けた。宿敵との大一番に「長所をプッシュするしかない」。テクニックで沸かせた劉に対し、細かく多彩なステップなど完成度で上回った。

 優勝すればパリ五輪出場権を獲得できた直近の2大会で劉に苦戦していた。16強によるリーグ戦で敗退した世界選手権では引き分け、杭州アジア大会は決勝で屈した。そんな嫌な流れも断ち切った。

 テニスの全仏オープン会場での大会に気持ちも高ぶった。ブレイキン仕様になったセンターコートに約8000人の観客が入り、「歴史のあるすごいコートが会場になったことに感動した」と喜んだ。

 会場は違えど、五輪と同じパリで輝いた。それでも「私にとってBC Oneはすごく大きな大会。オリンピックとつなげて考えていない。一つの優勝としてうれしい」。五輪競技入りする前から脈々と続くカルチャーとしてのブレイキン。その世界最高峰大会で、トップダンサーの力を見せつけた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る