阪神、オリックスで関西決戦 投手力互角、カギは打線 プロ野球 日本シリーズ

阪神、オリックスで関西決戦 投手力互角、カギは打線 プロ野球 日本シリーズ

 プロ野球の日本シリーズ(7試合制)は28日、京セラドーム大阪で開幕する。独走でリーグを制したセの阪神、パのオリックスが頂上決戦では初対決。オリックスは2連覇、阪神は38年ぶりの日本一を狙う。

 12球団屈指の投手陣を擁するオリックス。先発は投手4冠のエース山本や3年連続2桁勝利の宮城に加え、自己最多の11勝を挙げた山崎福、夏場以降に台頭した東らが控える。救援は宇田川や山崎颯、平野佳らが中心。山岡の配置転換で厚みはさらに増した。誰が投げても得点を奪うのはそう簡単ではない。

 悩みの種は打線だ。杉本、紅林は故障でシリーズ出場が不透明。首位打者に輝いた頓宮もクライマックスシリーズ(CS)は代打出場のみだった。森にかかる負担は大きくなりそうだが、レギュラーシーズンで主力の離脱を乗り切った中嶋監督のやりくりに注目だ。

 阪神の投手陣もオリックスに引けを取らない。先発は村上、伊藤将、大竹の2桁勝利トリオを軸に、才木や経験豊富な西勇の存在が心強い。岩崎が抑えに座る救援もベンチ入りメンバーに悩むほど充実。左腕の島本らを生かし、小刻みな継投も駆使して逃げ切りたい。

 打線はCSで不調だった1番近本、2番中野の状態が気がかり。8番の木浪が好調なだけに、セでトップの得点力を誇った攻撃陣が勢いを取り戻すには上位打線の出来がカギを握りそうだ。

 日本シリーズが関西対決となるのは1964年の南海と阪神以来で59年ぶり。中嶋監督は「関西シリーズを盛り上げたい。絶対に熱いゲームをやりたい」と闘志を燃やす。岡田監督は「三つは負けられる。CSの方がしんどかった」と捉え、難敵山本については「隙がなくても攻める」と話した。

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