鹿児島国体ボクシングで3位 苫小牧出身・大野毅人

鹿児島国体ボクシングで3位
苫小牧出身・大野毅人
鹿児島国体で3位入賞を果たした大野=提供

 苫小牧市出身の大野毅人(日本体育大学3年)が今月の鹿児島県阿久根市で行われた特別国民体育大会のボクシング成年男子ライトヘビー(LH)級に出場し、2年連続の3位に輝いた。「入賞できたことには満足しているが、リベンジを果たせなかったのは悔しい」と回顧する。

 LH級は全国の予選を勝ち抜いた10人がトーナメント戦で栄冠を競った。1回戦は、過去に敗戦した経験がある開催地の鹿児島県代表の選手と対戦。「アウェーの雰囲気の中、仲間の応援が背中を押してくれた。ジャブを入れながら、相手が入ってくるタイミングでカウンターを入れ、打ち合いにも負けなかった」とゲーム展開を振り返る。

 2回戦をシードで進み、準決勝は、昨年の全日本選手権でも敗れた東京五輪の出場選手と激突。勝利への強い闘志をみなぎらせ、相手のパンチを極力もらわないことを意識して挑んだが力が及ばなかった。「フィジカルの差を感じた。もちろん悔しいが、重ねた練習の成果は発揮できた」。また、アマチュアのトップ選手と拳を交えた経験を踏まえ「技術的な差はそんなにないと感じたが、まだフィジカル面で足りない」と分析した。

 2024年度の佐賀大会でボクシング競技は実施種目に含まれていないが、現在は11月に控える全日本選手権での優勝を目標に掲げる。「競技人生もそんなに長くないので、一つ一つ気持ちを込め、負けないボクシングをしていきたい」と力を込めた。

 大野は幼稚園の頃に空手を習い始め、勇払中に進学してからボクシングに転身。ボクシング部がある恵庭南高へ進学し腕を磨いた。昨年の国体は右手親指の骨折により、準決勝を前にしてドクターストップで3位入賞だった。

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