苫小牧市立病院は2022年度、財政状況を示す単年度資金収支が10億2100万円の黒字となった。経常損益は9億8800万円、純損益は8億9900万円のそれぞれ黒字。新型コロナウイルス感染症病床の開設を続ける中、国や道からの補助金は減ったものの、入院の手術件数などが増え、3年連続で黒字を達成した。
単年度資金収支は前年度比40・5%減。コロナ対策優先で地域医療を堅持し、国や道から補助金約23億4900万円が支給されたが、前年度と比べて23・7%(7億3100万円)減り、医業外収益は8%減の39億1700万円だった。
一方、医業収益は3・5%増の86億1000万円。内訳は、入院が1・8%増の51億500万円、外来が6・5%増の27億1500万円。コロナ対策による一部病棟の休止で入院患者は減ったが、外来患者や手術件数の増加などで収益の増加につながった。
患者数(延べ人数)は、入院が2・1%減の7万3503人、外来が0・3%増の17万1464人。患者1人あたりの診療収入は、入院が4%増の6万9455円、外来が6・2%増の1万5835円だった。
これらの結果、累積資金収支は68・6%増の25億1000万円と剰余を拡大し、同院は「コロナ関連の補助金を活用したことが大きかった。補助金の金額は減ったが、受診控えの影響が21年度より少なく、外来患者が増えた」と分析する。
ただ、23年度は光熱費や資材の価格高騰、人件費増などの影響が大きく、診療報酬改定などで物価上昇が反映されなければ厳しい状況。同院は「23年度はコロナの5類移行で、補助金は大幅に縮減される見込み。何とか単年度黒字を目指したい」としている。
















