津波避難の課題検証 4日に総合防災訓練 苫小牧市

津波避難の課題検証 4日に総合防災訓練 苫小牧市

 苫小牧市は11月4日、苫小牧明倫中学校を主会場に2年に一度の総合防災訓練を行う。今回は巨大地震に伴う津波災害からの住民避難を重視した内容で糸井、しらかば、日吉、日新、桜坂各町から住民約200人が参加予定。初めて高台までマイカーに乗り合わせて避難する訓練も取り入れる。

 「津波防災の日」(11月5日)にちなんだ訓練で、地域住民の他、陸上自衛隊や苫小牧署、市消防団などから約50人が参加。道の新しい津波浸水想定を踏まえ、市が今年3月に避難経路を大幅に見直した津波ハザードマップを検証する。

 当日は午前9時半に三陸沖北部を震源にマグニチュード9・1の揺れを観測する想定。同9時34分の大津波警報発令を受け、防災行政無線や防災メール、市の公式ラインなどのアナウンスに基づき、住民が避難行動を始める。

 今回の訓練は、参加地域によって避難の仕方が異なる点が特徴。日新町やしらかば町、糸井の参加者の一部は高台への一時避難にマイカーを使用し、計30台で桜坂町の公園に向かう。

 日吉町の住民は一時避難所の糸井小学校まで歩いた後、陸自の専用車両で明倫中学校へ移動。最終的に参加者全員が明倫中で避難所運営や応急給水などの各種訓練に臨む。アルファ米やビスケットなどの非常食配布も予定している。

 道が2021年に公表した浸水想定では、市内の浸水域は前回想定(12年)の約1・3倍の1万224ヘクタールに拡大。第1波は9分早い最短40分で到達すると見込む。従来の浸水域外に向かって逃げる「水平避難」では逃げ遅れる地域も発生したため、改訂版ハザードマップは近くの高所施設に駆け込む「垂直避難」の観点も踏まえた避難ルートを提示。訓練終了後にアンケートを行い、この避難ルートの有効性や課題を洗い出したい考えだ。

 市危機管理室は「ハザードマップは、実際の行動に役立たなければ意味がない。訓練の見学は誰でも可能なので、ぜひ足を運んで万が一の備えを考える機会にしてほしい」と話す。

 防災訓練終了後は、市消防本部(新開町)の敷地内で同日開催される「備えるフェスタ」会場まで希望者をバスで送迎する。

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