苫小牧市は13日、昨年秋に実施した自動運転バス実証運行の結果を公表した。アンケート調査の結果、走行の安心感や速度などに対し、8割以上が「満足」「やや満足」の評価で、「今後も継続してほしい」との声が寄せられた。一方、車内空間に関しては約3割が「不満」と答えたほか、費用面の課題なども浮き彫りとなっている。
13日の市議会総務委員会(小野寺幸恵委員長)で報告した。
自動運転バスは昨年9月20日~10月15日の期間、JR苫小牧駅と海の駅ぷらっとみなと市場の間約3キロを各日5往復した。将来の実装化を見据えて効果を検証しようと、状況に応じて自動と手動を切り替えるレベル2で運行。延べ1359人が利用し、アンケートは101人がQRコードで回答した。
アンケートは7項目の満足度を「満足」「やや満足」「やや不満」「不満」の4段階に分けて確認し、無人化に対する考えなどを聞いた。
結果は「走行の安心感」「乗り心地」「速度」「走行経路」「バス停の位置」「乗り降りしやすさ」の6項目で、「満足」と「やや満足」が82~98%を占めた。
一方、「車内空間」は「満足」「やや満足」が77%にとどまった。車両は最大10人しか乗れず、狭かったことなどから、25%が「やや不満」「不満」と答えた。
また、回答した約7割の66人が増便を、同約3割の26人が24時間の実現をそれぞれ求めた。
無人化に対する考えでは、42人が「緊急時に連絡が取れる場合(レベル4、5)」、45人が「常に遠隔監視している(レベル3、4)」条件で賛成。「無人でなければ意味がない」と言う声も少数あった。
市はこれらの結果を踏まえ、今後に向けて「全システムで運行できるレベル4以上が必要」「冬道の圧雪や凍結路面での実証が不可欠」と分析。2024年度は10~12月の冬期間、補助金などを活用して実証実験を行い、今後の方向性を検証する予定だ。
自動運転バスの実装化を巡っては、1台当たりの初期投資で1億円、ランニングコストで年間5000万円超が見込まれるなど課題も多い。運転手の高齢化やなり手不足を背景に、路線バスの維持が厳しさを増す中、市まちづくり推進課は「市としてさまざまな可能性を模索し、チャレンジしたい」としている。
















