苫小牧市の柔道クラブ「尚志館當摩道場」が、第46回北海道少年柔道優勝大会(10日・千歳市開基記念総合武道館)の小学生団体の部で6年ぶりに優勝、中学生団体の部では3位に入る活躍を見せた。小学生は5月4、5日に開催される全国少年大会(東京都・講道館)に出場する。
小学生団体には全道から41チームが出場し、トーナメント戦を展開した。先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の5戦を行い、勝利数や勝利内容で勝敗を決定。尚志館は水見紀俐(美園5年)、佐々木悠人(恵庭・若草5年)、新保宗壽(ウトナイ5年)、藤井創介(拓進4年)、堂前治斗(ウトナイ4年)、杉立康貴(北光4年)、三澤泰士(千歳・みどり台4年)が出場した。
1、2回戦はともに5―0と相手を圧倒。北区体育館少年少女柔道クラブ(札幌)との準々決勝は2―2にもつれたが、大将・水見が積極的な攻めを見せる中で相手に指導が入り、反則勝ちを収めた。直心館柔道少年団(同)との決勝は取って取られてのシーソーゲーム。1―2と後がなくなったが、副将佐々木が攻撃的な姿勢で相手の指導を誘い反則勝ち。大将戦は引き分けだったが、代表戦で水見が相手の内股を支えつり込み足で返して技ありを奪い、そのままけさ固めで抑え込んで栄冠をつかんだ。
水見は「稽古やトレーニングのおかげで体力には自信があった。勝ちたいという気持ちが強かった」と納得の表情。佐々木も「努力の成果を出せてうれしかった。プレッシャーがかかる場面を乗り越えたのは今後につながる」と笑顔。水見智織監督は「3カ月くらい前から子どもたちが大会へ気持ちが向くように作戦を練ってきた。最後まで自分のやるべきことをやってくれた」とたたえた。全国大会に向けては「相手に踏み込み、引きつける基本の攻めと物おじしない心を仕上げたい」と話していた。
中学生の部には加藤廉(ウトナイ2年)、平舘陸(啓北1年)、新増琉生(恵庭・柏陽2年)、丸山幸村(同)、工藤虎雅(同)、佐々木琥太郎(同)、岩野竜乃介(青翔1年)で臨んだ。
初戦となった2回戦は4―0で完勝も、続く厚別区体育館柔道クラブ(札幌)との準々決勝は大将戦を終えて1―1となり、代表戦までもつれた。代表戦には大将・新増が臨んだ。身長と体格が上回る相手に対し開始早々、奥襟をつかみ自分の組み手に持ち込むと払い腰で技ありを先取。後ろけさ固めで押さえ込みの姿勢に入り、合わせ技で接戦を制した。
準決勝で優勝チームの柔JAPAN札幌柔道クラブに敗れたが、新増は「3位に入り次回につながる大会になった。(7月の)全道大会ではリベンジしたい」と次を見据える。次鋒の加藤も「チームで作戦を立てて戦うことができた。チームワークの良さが出た。この結果を無駄にしないように、全国大会へ出場できるように頑張りたい」と飛躍を誓った。
水見秀紀代表は「自信を持って戦うことができていた。厳しい場面でポイントを取ったり、リードしている場面で耐えるなど細かい技術を磨き、全カテゴリーでの全国大会出場を目指したい」と意気込みを語った。

















