駒大苫小牧高校卓球部の男女それぞれが21日、山形県総合運動公園総合体育館などで開幕する第51回全国高校選抜卓球大会に出場する。ベスト8を目標に掲げる男子の佐藤大空主将(2年)は「大会に向けて取り組んできたことを出し切り、夏につながるような結果を出したい」、ベスト16を目指す女子の松野純麗主将(同)は「全道大会も強い思いで戦ってきた。みんなで定めた目標を達成したい」と力を込める。
全国9ブロックの予選会を勝ち抜くなどした男女各56校が出場。22日から24日まで、11ポイント5ゲームズマッチで16組の予選リーグと各組1位による決勝トーナメントを展開する。駒大苫は昨年12月、旭川市で行われた道予選会で男子が準優勝、女子は優勝して出場権を得た。男子は鶴岡東(山形)、上宮(大阪)、青藍泰斗(栃木)、女子は粉河(和歌山)、鎮西学院(長崎)、土佐女子(高知)の3校とそれぞれ予選突破を競う。
男子の佐藤主将は「技術的な差はなかったが、気持ちの面で引いてしまう場面もあった」と道予選会を振り返る。全国で勝ち上がるため、チーム力を高めようと練習で声を出したり、めりはりをつけて行動したりするなど、集団意識を強く持って取り組んできた。選抜大会のみならず、夏のインターハイ(高校総体)まで視野に入れた上で、「目の前のできることをしっかりやる」と意気込む。
「主将の真面目な姿勢に周りも影響を受け、ひたむきに練習に取り組んでいる」という小林正佳監督。「対戦相手の特徴を把握し、対策を立てている。選手たちには伸び伸びと力を発揮してもらいたい」とサポートに徹している。
女子も対戦相手の分析にぬかりはない。松野主将は「強豪チームの映像を見て特徴を捉え、戦術を立てた」と語る。道予選会では「本戦出場に懸ける思いを強く持って臨んだ」とし、年末年始は卓球に打ち込むべく栃木で合宿も行った。「道内で対戦する人とは違った球質の相手と練習を重ねることで、対応力を身に付けた」とし「期待してくれている人もいるので、しっかり応えたい」と闘志を燃やしている。
予選リーグを突破すれば目標のベスト16にたどり着く。藤尾真結監督は選抜大会予選リーグについて「強い相手だが、同等くらいのレベルと考えている。思い切って戦い、悔いのない試合を展開してほしい」と背中を押した。

















