大谷、右前打に犠飛 山本は1回5失点で黒星 米大リーグ 大谷、開幕2連戦で安打 松井、大谷打ち取る 山本、大乱調のデビュー戦

大谷、右前打に犠飛 山本は1回5失点で黒星 米大リーグ 大谷、開幕2連戦で安打 松井、大谷打ち取る 山本、大乱調のデビュー戦
パドレス戦の2回、犠飛を放つドジャースの大谷=21日、ソウル(時事)

 【ソウル時事】米大リーグは21日、ソウルの高尺スカイドームで開幕2戦目となるドジャース―パドレスの1試合が行われ、ドジャースの大谷は2番指名打者で出場し、5打数1安打1打点だった。一回に右前打で2試合連続安打とし、二回には犠飛を放った。チームは11―15で敗れ、パドレスとの開幕シリーズは1勝1敗。

 プロ野球オリックスから総額3億2500万ドル(約490億円)の12年契約でドジャース入りした山本はメジャー初先発に臨み、1回4安打5失点で敗戦投手となった。

 パドレスの松井は七回途中から登板し、3分の2回を2安打無失点。大谷は右飛に抑えた。

 …ドジャースの大谷は2試合連続安打をマークした。一回に昨季10勝のマスグローブの初球をたたいて右前打。前日の開幕戦後に「体調がいいのが一番かなと思う」と話していたように、状態の良さを感じさせた。

 二回1死二、三塁では外角のチェンジアップを捉え、フェンス手前まで運ぶ右犠飛で球場をどよめかせた。七回1死一塁では松井と対戦。初球のスライダーを振り抜いたが、これも右翼フェンス手前のフライに。悔しそうな表情を見せた。

 この日、二人三脚で歩んできた水原通訳が違法賭博に関与した疑いで解雇され、これまでベンチにいるのが当たり前だった存在が突然いなくなった。それでも大谷はいつもと変わらないスイングを見せていた。

 …パドレスの松井が、開幕戦に続いて登板した。七回1死一塁でマウンドに上がり、最初の打者は大谷。初球のスライダーをフェンス際まで運ばれながら、右飛に打ち取った。

 その後に連打を浴びて前の投手が残した走者を生還させた。開幕戦でのデビュー後は「緊張した。(次からは)少し落ち着いてできるのかな」と話していたが、メジャーの厳しさも知る結果となった。

 3年連続でパ・リーグの投手4冠に輝いた山本にとって、苦いデビュー戦となった。アウト一つがなかなか取れず、一回に4安打5失点の大乱調。43球を要したこの回で降板した。

 大リーグでの1球目は約155キロの直球。これをパドレスのボガーツにいきなり左前に運ばれると、タティスに死球を与えた。続くクロネンワースに右翼への三塁打を許してまず2失点。制球が定まらずにピンチは続き、下位打線にも適時打を浴びた。9人目の打者でやっと三つ目のアウトを取ると、重い足取りでベンチへ引き揚げた。

 12年総額3億2500万ドル(約490億円)とされる大型契約で、プロ野球オリックスからドジャース入り。大きな期待を受ける中、直近のオープン戦2登板は打ち込まれた。

 本人は「そこはオープン戦と割り切っている」と強調していたが、初の公式戦で内容を上向かせることはできなかった。初黒星の悔しさをにじませながら「修正するポイントは分かっている。これからいい投球をして、チームに貢献していけるように頑張っていきたい」。次戦以降の本領発揮を期した。

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